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老害



上司のことです。
正確には、前の上司であり、彼は今、定年退職し、嘱託社員を経て、それも終了し、パートタイマーとして勤務しています。

一線を退いたはずなのに、ずっと居座る上に、若い人の仕事を邪魔しています。

私、この元上司大好きでした。
柔軟で、意見を出せば必ず話を聞いてくれる、良いと思えば採用してくれるし、違うと思えば納得のいく答えを出してくれる人でした。
マージャンが趣味だったり、結構な遊び人ですが、人当たりもよく、理論的で、知識も豊富で。
トラブルが起きれば矢面に立ってくれ、困ったことがあれば守ってくれる。
娘たちが3歳のころから仕事をしていますが、熱を出せばすぐに帰りなさい、と言ってくれたり、行事にはどんどん行きなさいと言ってくれたり、子育てと仕事の両立への理解がある、理想的な上司でした。
おかげでずっとうまくやってきました。

ところが・・・

この数年、一線を退き、後の人に引き継いだはずの仕事を手放せずに、あれこれ口出しが止まらず、しかも年々頑固な偏屈オヤジになって行くので困っています。
人も変わるし時代も変わる、仕事の内容だって変化していくはずだし、新しいことにチャレンジしたっていいと思います。
改善できることもあれば、昔から続けてきたことに意味がないと判断したり、無駄だと思うことはスッパリやめる、そんな決断だって必要だと思います。

それなのに、自分のやってきたやり方に固執し、あれこれ理屈をこねてみんなの意見を一蹴。

パート社員になり、仕事も以前よりも減り、時間ができたからなのか、なぜなのかよくわかりませんが、だんだんだんだんワガママになってきました。
そしてへ理屈ばかりこねる頑固な偏屈オヤジになってしまったのです。
誰かが何かを提案すればまず却下。
そのあとからネチネチと理屈をこねはじめます。
それが納得いく理屈ならいいですがみんな「???」となっているのがわかります。

同じ部署の他の社員達は、遠慮していたりこわがっていたり萎縮しちゃって意見を言えないようです。
私はこの元上司と一番長い付き合いで仲も良いし、仕事の話だけでなく、世間話やら結構ディープな雑談もずっとしてきました。

そんな元上司、毎年年度末に辞める辞めないとゴチャゴチャ言っています。
本心はやめたくないんです。
だって、時給は破格にいいし、マージャンの約束がある日に合わせて出勤する日を決めています。
マージャンがある日はそれに合わせて15時に帰ったり18時までいたり。
近所に住む同じ部署の若者の車に乗せて帰ってもらったり整形外科まで送らせたり。
昼休みは人より早めに社員食堂に行き、膝が痛いと言って仕事中にお灸をするために喫煙室に行ったり。
好き放題ですからどんなに居心地がいいでしょうか。
仕事だって(自称)オブザーバーとして口出ししたりネットを見たりで楽チンなはず。

そんな彼、4月から他部署に異動するはずだったんです。
完全にこちらに席を残さずに撤収するはずだったんです。

他の部員たちの喜んだこと。
みんなその日を楽しみにしていました。
そして、その元上司に言ったら絶対に却下されるだろうからいなくなったらやろう!と皆で決めていたこと数件を新年度になって正式に決定しました。

ところが・・・
その元上司、他部署へ異動したはずなのに、社長に直談判してまたうちの部署に半分残ることに強引にしたことがわかり・・・
みんなガッカリです。
本人は「オレがいないと○○部は困るから」と完全に必要とされていると勘違いしているらしいのですが、もうその時代は終わったのです。
もう後任の人が来てから引継ぎ兼ねて2年も居座ったのだからもういいのです。
いらないのです。

それなのに、まだ自分の○○部だと思っているのです。
後任の人になってからの2年間はそれはそれはその人はやりにくそうでした。
全てその元上司のいいなり。何か意見を言ってもすぐに却下されるのでいつも顔色を窺っていました。

私はそれも全部見ていたので、ハッキリ言ってもうこの部署から離れてほしいと思っていました。
その後任の方は疲れてしまったようで、若い人に自分のポジションを譲ることにしましたので、さらに若い人がそのポジションになりました。
その彼もとてもやりにくそうです。

まさしく「老害」です。

とても好きな上司だったので、こんなに皆にとって迷惑な存在になってしまっていることが残念でなりません。

人間、引き際を間違えてはいけませんね・・・

なんとなく、子離れできない親と似たものを感じてしまいました。

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