常識って一体なんだろう?と思うような衝撃的なことがありました。
友人の知り合いがAirbnb(民泊)に、使っていない別荘を登録していまして・・・
別荘のオーナーさんは少し離れたところに住んでいる為、最近、その友人がチェックインの立会いや夜間の見回り、チェックアウト後に掃除するという管理人的な役割を引き受けることになりました。
この週末、友人は初めてのお仕事だったらしく、チェックアウト後の掃除をする人手が足りないというので、おしゃべりしながら楽しくやろうか~というノリで手伝いを引き受けました。
その別荘はプール付の超豪邸で、絶景なのです。
ちょっと見てみたい気持ちもあって、どうせイチコもニコもいなくてヒマだったし、昼過ぎのチェックアウト後から3時間程度ならいいかなと思って引き受けました。
で、当日、その豪邸に行ってみると前日から1泊した12名のお客さんは既に部屋を出た後でした。
どんなすごい豪邸なんだろうとワクワクしながら入ってみると唖然茫然。
沢山の部屋のステレオからは音楽は流しっぱなし。
冷房、電気、なぜか床暖房もつけっぱなし。
スリッパもあちらこちらに飛び散らかっています。
その時点で「えー?なんかひどいね~」と言いながら広いリビングに入ると驚愕!
アイランド式のキッチンのシンクには油まみれのお鍋が3つ。その上には食べ残した食材が汚くぶちまけてありました。
その周りには使ったグラスが30個ほど、使ったお皿が10枚ほど、汚れた状態で放置されていました。
食べ物やお菓子もグチャグチャになってあちらこちらに置いてあります。
ありえない数のお酒の空きカン、空きビンや、開けただけでほとんど飲んでないであろうたっぷり中身の残ったお酒のパックやビン、カンがそこかしこに。
屋上にはバーベキュー設備もあるのですが、食べなかった生肉、魚が冷蔵庫にも入れられずそのままリビングにドサッと残されていました。
お肉の色はすっかり変わっていました。まだ悪臭は放っていませんでしたが。
何より驚いたのは、床にはお米がぶちまけてあったのです。おそらく、2キロ入りのお米を買い、落としてしまい、そのまま掃除もせずに床に放置したのでしょう。
炊飯器は使われていませんでしたから。
そしてさらには、全館禁煙なのに、1階にも、2階にも、3階にも、屋上にも吸殻が山のように!!
屋上のバーベキュー用の机は焦がされており、炭化してポロポロになっている箇所も・・・
床にはハマグリやサザエの殻、海老の頭やしっぽの殻、野菜くずが散らばっていました。
カラスが袋を食いちぎったのかもしれませんが、中の汁は汚くこぼれ、卓上にはソースや油がそのまま放置されていました。
その別荘の備品である菜箸やお箸も数本折れていました。
プールサイドには汁が入ったカップラーメンがそのまま置かれ、使った水鉄砲などもプール内に放置、サンダルはあちこちに散乱・・・
水風船を投げて割って遊んだのか、全面ガラス張りの窓には黄色い水風船の割れたゴムの欠片が沢山こびりついていました。
不思議なことにこの黄色いゴムの欠片は部屋の中のあちこちにも飛び散っていました。
最初は花びらかと思ったほどです。
そしてリビングのスピーカーは壊され、1階の玄関付近に落ちていました。
勝手に出したと思われる布団と枕が備品庫の中に敷いてあったり、ツインルームの個室が数部屋あるのですが、ベッドの上にはあのお菓子の「ハッピーターン」が散らばっていたり(笑)、トイレにリバースしたような形跡があったり。
今数分前までここにいて、急いで逃げたんじゃないか、という全てが信じられない状態だったのです。
事前に連絡して、守ることを同意しているはずのハウスルールはことごとく破られていました。
友人は驚きながらもそのすべてを撮影し、オーナーに報告。
私たちは何から手を付けていいかわからない放心状態に。
とりあえず私は屋上から掃除を始めました。
生ごみや汚れたプラゴミ、吸殻とお酒のビン、カンとの闘い・・強風だったので飛ばされないように必死で掃除しました。
友人はものすごく汚されてしまったタオル類の洗濯や、散らばったお米の始末など、二人で手分けして頑張りました。
結局、3時間ではとても終わらず、友人の用事があったためタイムリミット。
次の予約はまだ少し入っていないようなので、それまでゆっくり片づけるわと言っていました。
保証金として何万円かを預かっているらしいので、破損したものはそこから差し引く決まりになってはいるものの、だからいいという話ではありません。
人のよいオーナーさんも困惑。今までで一番ひどいお客様だそうです。
チェックインの時にに立ち会った友人によると、宿泊したグループは、色黒、上半身裸の半パンの輩(やから)、みたいな感じの若い男性数名と頭の悪そうな女数名(あくまでも友人談です、笑)、3歳ぐらいの小さなかわいい男の子1名だったそうな。
いかにもチャラチャラしていそうな見た目の人に限って礼儀は正しい(これも友人談、笑)ので、偏見持っちゃいけないなと思った矢先、ふたを開けてみればとんでもなかったと。
あまりにすごい惨状に唖然としてまず思ったのが「非常識な人たち」でした。
でも・・・彼らにとってはその状態にして帰ることが「常識」だったの?と考えたら一体何が常識で何が非常識なのかがわからなくなってきました(笑)
その基準とは誰が決めるんだろう?と。
自分の常識が世界の常識ではないとは常々思うようにしていましたが、ますますわからなくなりましたね。
変なことで悩む一日になってしまいました・・・
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