さて、つづきです。
双子育児のこと管理入院前半は→こちら
ご興味ない方はスルーを。
管理入院中、私の担当医となってくれたK先生。まだ若く、新婚さんのようでした。
実は私ちょっと苦手でした(笑)
優しい先生なのですが、何だかわからないけどなんかちょっと苦手で。
診察の時、「ボクのkinakororinちゃんはー?」といって病室に入ってくるんです。
でも、チャラい感じとかでもなく、真面目なところもあり。つかみどころのない先生でした。
同じ病室の人たちはいつもドン引き。
あの担当医でかわいそうとまで言われました(笑)
入院中は順調、全く問題もなく、夜の回診の時も顔をみるだけで「はい、大丈夫ね」とほとんどスルーされてしまうような感じでした。
看護師さんたちとも仲良くなったのでいろいろな話をしました。
双子ではありますが、特に体調に問題がないので病院の方針で普通分娩で産むことになっていました。
ダンナさんも立会を希望していました。
私もそのつもりでした。ただ、私の母はリスクを考えて帝王切開で当然と考えている様でした。
今時は双子でも特に問題なければ普通分娩は当たり前のことだと説明したのですが。
毎朝心音のモニターをつけていたのですが、ニコは小さくて身軽だったようなので、クルクル動き回り、すぐにモニターから消えてしまいます。
そのたびにナースステーションから看護師さんがやってきて、またニコの心音を探して付け直します。
「ニコちゃんはクルクル動き回って一人で運動会してるみたいね~」と笑われていました。
ある朝、いつものようにモニターを付けていると看護師さんがやってきました。
またニコが動き回ってるのかな~なんて思っていたら、いつもと様子が違うんです。
真剣な顔で何人かでバタバタとしています。それでも私は「忙しいのかな」なんて思っていたんです。
しばらくすると医師が現れて「ちょっと診察します」と言われました。
何が起きたのかわからないまま診察し、しばらくして個室に呼び出されました。
そこで言われたのは、ニコの心音が一度落ちてしまったようだということ。
落ちると言うのは止まったの?と訳が分かりませんでした。
とにかく、ニコはへその緒が胎盤の端っこについてしまっており、十分な栄養が届いていないようだと言われました。
今すぐどうこうはないけれど、このままでは良くないので、とりあえず今後は出産まで右側にいるニコを圧迫しないように上にして寝てくださいと言われました。
すぐに自宅から枕やクッションを持ってきてもらい、常に右側に置き、左側を向いて寝るような形になったのです。
逆に考えるといつもイチコをつぶしているような感じですかね(笑)
ずっと順調だと思っていたので、思わぬ話に涙がこぼれてしまいました。
まだ見ぬニコのことを想って心配で心配で。
そして、普通分娩で産むことへの不安も生まれてきました。
時間がかかって負担をかけてしまったら・・そんな不安でいっぱいでした。
その辺りから私の体調はだんだん悪くなってしまいました。
まずトイレに行っても全然でない。
それまでは信じられない回数の頻尿で、部屋にトイレがあったものの、他の3人を起こしてしまったらという申し訳なさでいっぱいなくらいでした。
それが、だんだんと出なくなり、全身がむくみ始めたのです。横綱みたいでした。足は象のよう。顔も腕も体中むくんでいます。
体調悪い、だるい、苦しい、横になってばかりいるそんな日が続きました。
病院側は普通分娩でも大丈夫だと言っていたので、そのつもりではいたのですが、この時期はかなり体調も悪く、自分が普通分娩に耐えられるのか不安もありました。
毎日悩み、看護師さんとも話しました。
普通で産むのも帝王切開を選ぶのもどちらも「親心ですよね」と言ってもらいましたが、なかなか決められませんでした。
担当医に相談すると、まるで楽をして産みたいから帝王切開を考えていると思われたようで、かなり不本意でしたので、もう彼に話すことをやめました。
ダンナさんは立会を希望していたので、悩んでいる間はケンカになったりもしました。
私は子供たちが無事に生まれることだけを考えていたので、自分の希望優先で、そこを考えてくれないことにショックを受けてしまいました。
結局冷静に考え直したのか、深夜に「急ぎの電話です」と病院宛てに電話をしてきて
「不安な気持ちわかってあげなくてごめん。子供にとって一番いい方法にしたいから任せるよ」と言われて仲直りしたのですが。
担当医に体調の悪さを何回訴えても、「もう近いからね、みんなそうだよ」となかなか取り合ってもらえませんでした。
自分としては明らかにおかしいのです。
でも、出産が近づいたらみんなそうだと言われてそう思うしかありませんでした。
大学病院だったので、研修医の女の先生が私の担当医について研修することになりました。
とてもかわいらしくて優しくて穏やかで、すぐに大好きになりました。
担当医には不信感を持っていたので、研修医の先生に体調がおかしいことを相談しました。
すると、すぐに尿検査をしてくれて、結果、尿たんぱくが沢山でており、血圧も高く、妊娠中毒症(当時の言葉です)になっていることがわかりました。
何度も体調不良を訴えたのに聞いてもらえなかったのですが、研修医の先生が救ってくれたような気持ちになって涙が出てきてしまいました。
担当医もマズイと思ったのか、ようやく動いてくれて、普通分娩はNGということになりました。
自分の夏休みを避けたいとのことで(これを言っちゃう時点で私的にアウトでしたが)、帝王切開の日が決められました。
ダンナさんも休みを申請し、その日に手術・・・と思ったら、またまた急激に体調悪化。
尿たんぱくも高値、血圧も高値。
「これ以上お腹に入れていても赤ちゃんにいいことは一つもない。母体も危険。」
と急に言われたのでした。
そして、担当医からダンナさんに電話をして説明をし、有無を言わせず翌日の手術が決まりました。
つづく
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