先日のニコが不審者に会ったという記事から思い出しました。
今でこそ肝のすわった強いオバちゃんになっておりますが、若かりし頃はうまく拒絶できず、色々な目にあってきました。
友人たち曰く、相当「隙だらけの女」だったようです。
【ペルーの人】
大学1年生のころ、学校帰りに某私鉄に乗ってボーっと車内広告を眺めていた私。
気が付くとロナウジーニョのような風貌の南米の方が結構近い距離で隣に立っていました。
「○○駅はどこですか」と聞かれたので「あと４つですよ」と普通に答えました。
すると「手を出してください」と言われたので「へ？」と思いましたが、とりあえず両手出しました。（←今思うとこの時点でバカ。）
すると彼は私の左手薬指を指差し、「アナタ結婚してない。指輪ない。」と言いました。
唖然としていると、今度は自分の手を見せて「ワタシ結婚してない。指輪ない。アナタとワタシ、結婚する」と言ってきました。
結構空いていた車内。彼の声は車両中に響いていたと思います。
彼はそんなことお構いなしにしつこくしつこく言い寄ってきます。かなり距離も近いです。
当時は今よりもずーっと気が弱かった私。
突然のことに下を向いたり目を泳がせて戸惑っていると、「ワタシ、あやしくない。ホラ。」と在留カードのようなものを出してきました。
そこに書かれていた名前は「中田○○○」（○の部分はカタカナの名前）
日系ペルー人なのか？見た目は完全に外国人だけど？と思いつつもそれを見せられた意味もよく解らず「はぁ・・・」と困惑していると、そのカードが入っていたケースの中から大量のカードがバサバサっと落ちました。
拾ってあげようとしゃがむと、そのカードたちには色々な日本人の名前が・・・(+o+)
「え？まさか、他人のクレジットカード？？なんでなんで？？」
確認しようとそのうちの一枚を拾ってジーっと凝視していると、その中田○○○は、あわててカードを奪い取りちょうど停まっていた駅にかけおりて行きました。
呆然。
その後はっとして車内を見回すと、何人かの人が「あーあ、つかまっちゃってたね、トホホ」みたいな目で私を見ていました・・・。
なんだったのだろう・・・
思えばこれが「隙だらけの女」の始まりだったのかもしれません。
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