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隙だらけの女③ インドの人



さて、ペルージャマイカの次は…

【インドの人】
あれも大学生の頃。
私は、学校のレポートをまとめるために、日比谷公園内にある図書館で勉強をしていて、一通り目処がついたところで帰ろうと公園内を横切っていました。
一人の外国人男性が近づいてきて「Excuse me?」と声をかけられました。

前の記事にもあるように、この時期いろいろと声をかけられることが多く、いちいち真面目に対応するからいけないんだ、無視しろ、との友達の助言もあり「あ、私、英語わかりませんので~」と日本語で答えて足早に去ろうとしました。

すると、「オー、ワタシ、日本語の勉強がシタイノデス。英語話せなくてもOKデス」と・・・(笑)
困ったのですが、なんだかんだ言ってもまた足を止めてしまいました・・・
そして、園内にあった石碑だったか看板だったか、その日本語の文字を読んで欲しいと言われましたので、アホな私は声を出して読み上げました。なんのこっちゃ?と思いながら大きな声でゆっくりと読んでいた自分を思い返すと今でも恥ずかしいです。

読み終わり、お礼を言われ、彼は、自分がインド人であること、ジミーという名前であること、兄弟が沢山いて、そろそろインドに帰らなくてはならないことを話してきました。

私が「そうですか・・・」としか言えず、だからなんだろうか?と困っていると、急にガバっと抱きついてきました。
ビックリしてドンっと突き放しましたが、ちょうどそこに警察官が二人で園内をパトロールしていたのを見つけ、目で訴えながらコソコソと下の方で手招きをしました。
気付いた二人が「どうしました?」と来てくれたのですが、本人を目の前にして、何を困っているのかうまく説明ができず、ただインド人の彼を指差して「あの・・・なんか・・・」とオロオロしてしまうばかりでした。
なんとなく事情を察した警察官の方が「ちょっといいですか?」とそのインドの人に声をかけると、彼は急に泣き出してしまいました。
そして、かけていた眼鏡をそっと上に持ち上げて涙を拭きながら「ワタシ、友達が欲しかっただけなのに」と言っていました・・・
それを見て、何か私、悪いことをしたのではないか・・・という気持ちになってしまい黙っていたら、警察の方が「大丈夫ですか?何かありましたか?」といってくれたのでハっと我に返って「大丈夫です。スミマセン!」とその場を去ってしまいました。今の時代であれば事情をもっと聴かれたのかもしれませんが、私も早くその場を去りたかったので、結局何があったのかきちんと説明せずに、警察の人にお任せして帰ってしまいました。
その後どうなったのかわかりません。
この時も非常に後味が悪かった覚えがあります。

こうしていろいろなことを書いていると、昔の私が、外国人にモテモテの容姿だったのではないかとか、ナンパ自慢話ではないかとか思われそうですが、全くそうではないのです!

私の顔って・・・基本、笑い顔なのです。母ゆずりです。
笑ってないのに笑っているように見える人っていませんか?そんな感じらしいのです。
友人曰く「この子なら・・・この子なら許してくれそうだ」と思わせる何かがあったそうなのです。
拒絶されないオーラが出ていると・・・・つまり、隙がありすぎるということだそうです。

あとは・・考えすぎてしまうところでしょうか。
何かを聞かれて答えないのは不親切だとか、本当に困っている人だったらどうしようとか、疑ったら失礼じゃないかとか考えてしまうのです。

なんか、それがイチコとニコに受け継がれているような気がして心配です。
だから、先日、ニコがしっかりと拒絶して学校に戻って報告したことは嬉しかったです。
私よりしっかりしてるじゃないか・・・

昔の私だったら、逃げたら失礼かもとか考えてしまって話を聞いてしまったかもしれません・・・

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