会社での出来事です。
先日、私が社内を歩いていると、遠くの前方に、30代ぐらいの社内清掃の女性がしゃがんで何かをしていました。
後ろ向きだったので、何をしているのかはわからなかったのですが、業務用の掃除機に向かって何かをしているのです。
私がその女性のすぐ手前に来たところで右折しようとした時、私の前を歩いていた男性社員（おそらく50～60代）が、その女性に声をかけてました。
どうやら、掃除機の調子が悪いのかコードが絡まっていたのかわかりませんが、何やら困っていたようなのです。
みるとその男性、とてもおとなしそうな人。初めて見る方でした。
「どうしました？・・・あぁ、これ、ここがこうなっちゃってるんですね。こうしてみたらどうかな？」と言って手伝ってあげているのです。
今時、下手に女性に声かけたりして変な風に思われないかなとかいう気持ちも、男性側にもあるようなんですよね。
セクハラだのなんだの騒がれたくないですからね、昔に比べて、社内の男性陣、何かをする時に結構慎重になっている様子を感じます。
親切心が逆に取られかねない世の中の風潮もあったりで生きにくい感じもありますね。
なるべく関わらないようにしたり・・・。
でも、この方の、躊躇ない優しさに感動してしまいました。
なぜだろう。この時は人としての優しさをすごく感じました。
下心のないあたたかい優しさを・・・
いや、困っている人がいたら助けるのは当たり前のことなのですけど・・・見て見ぬふりをしたり、時間がないとか知らない人だしとか言い訳したり、手を貸したいけど恥ずかしい、とか誰だって経験あると思います。
私も廊下を曲がってしまったので、やり取りは少ししかみていないのですが、間違いなくその女性も嬉しそうに感謝している様子でした。
親切心と余計なお世話の境目がわからなくなって手を差し出すことに躊躇してしまう時がある私ですが、自然にスーッと手を貸してあげたあの男性はステキでした。
余談ですが、かつて、ショッピングモールで迷子で号泣していた3歳ぐらいの男の子に「どうしたの？お父さんかお母さんとはぐれちゃったの？」と声をかけたら「うるさい！あっちいけ！」と大声でキッパリと言われてしまい(笑)、見ていたイチコ、ニコ、ダンナさんに「ママ・・・かわいそうに・・・」と笑われたことがあります・・・
でも、拒否されてもいいから困っている人がいたら普通に、自然に声をかけられるようになりたいなと思った出来事でした。
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