さて、イチコが学校をサボっていたことが発覚して、私はまたまた怒ってしまいました。
1つつくウソがまたウソを重ねることになり、結局自分が苦しむだけ・・・
今回はまさにウソがウソをどんどん増やしているような感じでした。
そして、バトルになりました。
私はショックで悲しくて悔しくてどうしたらいいかわからなくなりました。
イチコは「違う・・・」と説明しようとしていたのですが、聞こえなくなり、苦しくなり・・・
何度も何度も裏切られることの辛さを訴えました。
自分の気持ちばかり考えていました。
そして、もう冷静ではいられなくなり、家を飛び出しました。
いつものように車に乗り、ドライブ・・・。
そして、私が卒業した母校である高校の近くに停めました。
そこでしばらく考え事をしていました。
すると、途中で何度もイチコからメッセージが来ました。
「読んで」と。
そこに書いてあったのは、普段は言えない本音ということでした。
長いやり取りでしたが、内容を要約すると・・
「こんな自分が自分でもいやだ、ウソをつきたくないのについてしまう。この先もつかないとは言い切れない。
わかってるだけじゃだめだけどごめんなさい。
自分は、周りの目ばかり気にしてウソついて最低の人間。大げさだと思われるかもしれないけどいろんなことから逃げようとしているくせに好きなことはやめられないし、そのせいでいろんなウソをついてしまう。
最近は自分みたいな人間はいない方がいいんじゃないかと思っちゃって、それが自分でも怖い。
ママが言っていることは間違っていない。学校も、勉強がイヤとかいじめ的なこととかじゃないけど、なぜかわからないけど人とかかわるのがこわい時があって、全然話せるけど、なんかモヤモヤしちゃってて自分でもなんなのかわからない。
それがサボる理由にならないかもしれないけど、現実逃避したかった。それで人を傷つけるのもわかってたのに自分のこと優先で勝手に進めてごめんなさい。」
こんなメッセージもらって・・・私は本当に自分を最低の母親だと思いました。
娘のこと、表面だけしか見ていなかったと。
もちろん、こちらからも沢山のメッセージを送りました。
いらないと思ったことなど一度もない、ということ。
そうさせてしまったのは全部母親の責任だということ。私の厳しさが追いつめてしまったこと。
理解しようと頑張ったけどできなくて自分でも葛藤していること・・・
イチコやニコにはまだまだ長い人生があって、今のこの時はほんの一瞬のような出来事でしかないこと。この先、幸せに生きて行ってほしいこと。
どうやって何を伝えたらいいのかわかりませんでしたが、思ったこと、正直に言いました。
イチコから
「帰ってきて」と言われました。
しばらくその場で気持ちを落ち着かせてから家に帰りました。
まだ続きます。
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