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ちょっとした決意

この数日、私のブログ記事に対して、何件ものありがたいコメントをいただいたことをきっかけに、自分自身の子育てのことや、イチコのADHDに関して、考えてみる時間がとても多くなりました。

自分よがりに勝手に一生懸命になっているだけで、本当に娘の幸せのことを考えた行動だったのか、その一生懸命さが、娘たちのことを苦しめてしまっていたのではないか、過去にも何度も気付いて反省をしていたはずのことですが、今回はいつもよりも前が開けた気持ちと言うか、先が明るく見えるようになった気がするのです。
イチコのADHDに気付かずにひたすら頑張ろうとしていた時のこと、うすうすと気付きながらなかなかその先に踏み込めなかった時のこと、決断して診断を受けにいった時のこと、それからあとのこと・・・
振り返ってみました。

コメントでご指摘をいただいたように、頭ではわかっていても、実際それを全て受け入れるのは、とても難しいことなのだと感じました。

イチコは、IQ的には標準ではあるようですが、一部の特性については軽度のADHDとの診断を受けています。

「優先順位をつけるのが苦手(先延ばしや後回しが多い)、我慢ができない(=優先順位がつけられない)、忘れっぽい(後回しにした結果また忘れてしまう)」など、細かく書くと大変なので大雑把に書いていますが、そのことで一番苦しんでいたのはイチコだったのですよね。
それなのに私は、なんで、なんで、私だってつらい、という思いばかりで悩んでいた気がします。

幼い頃からその特性の片りんは見られていましたが、当初はADHDであることなど思いもせず、単にだらしがないだけ、しつけができていないだけ、と悩み、私がなんとかしないといけないと思っていました。
男の子に比べて女の子の発達障害はとてもわかりづらく、診断が遅れるという話もよく聞きます。
診断が下されてから、ADHDというものを勉強し、頭の中では理屈では理解し、よし、それに合った対応をしなければ、と自分なりに受け入れたつもりでした。

でも、本当にはまだ受け入れられていなかったのですよね。
だって、イチコに「普通」を押し付けることがサポートだと思っているような行動ばかりとっていたのですから。
「普通」のことをさせること、やらせることに一生懸命になってしまっていたのですから。

発達障害は、本人の性格のせいでもない、親のしつけのせいでもない、脳の機能の問題である、子供や自分を責めるな、と言われたことを忘れ、少しでも他の子と同じように「普通」にさせなくては、だらしがないところを「普通」に直させなくては、自分がしっかりしつけなければ、と筋違いな気負いがあったのだと今さらながら思います。
そうではなく、その特性を理解して、本人が自分自身で受け入れ、対応して生きていく力をつけさせることが大切で、その手伝いをすることが私の役割だったのだなと、気付かされました。

頭ではそう思っていたんですよ。
でも、実際の行動は伴っていませんでした。
皆と同じように受験勉強をさせないといけない、皆と同じようにきちんとした生活をおくらせなければいけない、皆と同じように・・・
わかっているつもりだったのが、いつの間にかそんな風に受け取ってしまっていたのでしょう。
成功体験はもちろんのこと、失敗して気付くことも大切にしないといけないのに先回りして心配ばかりしていました。

ご自身とお子さんの経験談を教えて下さった方がいて、今回そこをはっきりと気付かせてくれた気がします。
それぞれ違うこともあるかもしれませんが、言いにくいことを言ってくださって感謝です。

そんな特性があるイチコですが、イチコにはイチコの良いところも沢山あります。
悪いところばかりが目につき、ついついイチコの良いところ、できているところは忘れがちになってしまう私。
ブログに書くことも、悪いことばかりですものね(^_^;)

それに、忘れっぽいイチコは全てのことを忘れてしまうわけでもなく、きちんとポイントを押さえている部分もあるのです。
アルバイトでも、遅刻などもなく、もしかしたらミスがあったかどうかは私にはわかりませんが、お店側からも信頼してもらってある程度任せてもらえていたようので、それなりに仕事はしっかりできていたのだと思います。
学校の提出物を忘れたことも何度もありますし、締め切りを過ぎたことも何度もあります。
でも、それは致命的なことだったわけでもなく、なんとかできることだったりもしました。
命を取られるような失敗をしたわけでもないのです。それに、きちんとできる時もあるのです。

そして何よりも、イチコは優しい子です。
日頃私とバトルして暴言を吐いたりしている姿からはとてもそんな風には見えないかもしれませんが(^_^;)

親の口から言うのもなんですが、イチコもニコも人に対する優しさは人一倍持っている子たちです。
その良さは、この先もなくしてほしくないです。親がつぶしてはいけませんね。

ADHDの診断をくだされてから約7カ月、まだまだ本人も私も手探り状態です。

色々思うことを書いてきましたが、だからといって、「ADHDの特性だから仕方ないよね~」とやりたい放題、好き放題にさせることが良いわけではないのでしょうし、きっととても難しいことですが、医師やカウンセラーさんと相談しながら、本人が失敗や成功を重ねて、次はどうしたらよいのかを見つけられるように、社会で生きていく力をつけられるように必要なことは適宜伝え、見守っていけたらいいなと思っています。

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4 Comments

  1. 肝っ玉おかみ
    肝っ玉おかみ 2019年8月26日

    はじめまして。
    高3&高1の子を持つ母です。
    ブログ、上の子が同い年ということで、
    とっても共感でき、いつも励みに読んでおります。
    こちらのブログは、本当にリアリティがあって、
    そのままの母の悲しみ、苦しみ、心配、不安、迷いが、素直にかかれているので、
    私もしんどいけれど、心配もいっぱいだけど、一緒に頑張ろうといつも寄らせていただいています。

    今回初めてコメントするのは、
    いつもお世話になっているイチコさんとニコさんのママに
    これだけは伝えたいと思うことがあったからです。

    子育てに成功も、失敗もないです。
    それを決めるのは、親でもなく、他人でもなく、
    子ども自身が、大人になって、ある時ふと振り返ってどう思うか。
    だと思います。

    子育ての成功、失敗、という言葉に、私はすごく反応し、
    これらのことばはあまり使いたくないですが、
    あえて使って私の考えをお伝えしようと思い、書き込んでいます。

    親が「私、子育てに成功した」と思った時点で、
    その成功は、仮に親にとっては成功でも、
    子どもにとっての本音では失敗かもしれないと疑ったほうがいいということです。
    逆に「失敗しているのかも」と思っても、
    その失敗と感じたことは、逆に成功と子どもは感じているかもしれない、ということです。

    なぜこんなことをいうかというと、
    私自身が母親に
    「私の子育ては、成功した」と社会人になったのちにに言われたからです。
    私は、本当に嫌でした、そう言われたのが。
    まるで、母親が、私の人生を母親のいいように、育ててきたような、
    そんな傲慢さを感じたからです。

    実際、進路、就職、趣味、結婚、と見ていくと、
    母親にとって私の子育ては世間体的に「成功」なんでしょうね。
    でも、それは、私が、プライドの高い両親に対して
    そのようにして、喜ばせておくほうが、親は気分がいいだろうし、
    そして、私自身も、損することはない、と、植えつけられた感情から
    そういう人生だったということです。

    なので、親の顔色ばかり見て、子ども時代は過ごしましたし、
    転勤も多く、親からはそれを「当たり前。頑張れ」と言われ続け、
    進学面でも、口を出され続け、
    進学面でも、人間関係でも、それはそれでしんどい人生でした。
    お陰で、今も、人の顔色を見てしまう性分で、胃が痛くなる日々でもあり、
    なんでこんな性分になったのか、なんで転勤の家に生まれたのか、
    50前になっても思うのです。

    自分自身、もっと自分の思うようにやりたかったと思う面もありますし、
    でも、育ててくれているのは親ですから、
    そうしていくのが一番だと、思ったから、子どもななりに頑張った、という感じです。
    一番荒れてしんどかったのが大4春からの就職活動でした。
    「何をしたらいいのかわからない」その壁は
    本当に辛かった。人よりも遅くその壁が来ただけのことですね。。。

    そういう思いもある中、親が高らかに「成功」といってしまうことに、
    嫌悪感はものすごいです。未だに。
    私の唯一の親への反抗は、
    自分の結婚披露宴で親に対して「感謝の手紙」というものを断固拒否し、
    花束贈呈だけにした。ということでしょうか。
    そういう意味では、私の親の子育ては「成功」どころか「失敗」なんじゃないの?
    と子どもの立場から思います。感謝はしていますよもちろん。。。

    親が子どものことで、一生懸命考えたり、苦しくなったり、笑ったり、泣いたり、
    いくら「女優であれ」と頭でわかっていても難しいものです。
    こちらのブログは、そういう意味で、嘘がなくって、私は大好きなんです。
    そして、子どもにとっても、
    親が親の思うように仕向けてくるような子育てよりも、
    正面からぶつかりながら、一緒に泣いて笑ってくれる、
    子どもにとって、そんなに嬉しいことはないはずです。

    高3で、
    自分の進路を見据える時、子どもはやはり精神的にしんどいと思います。
    最も、小さい頃から憧れているものがはっきりしていると、
    進路に向かって邁進するのみ、なのでしょうが、
    まだそれを見つける道の途中の場合は、なかなかしんどいと思います。

    でも、
    いま、たくさんバトルして、泣いて笑っていても、
    何年か経って、子どもたちが自分の道を歩み始めた時に、
    「ママ、あの時は、一緒に泣いて怒って洗ってくれてありがとう」って思ってくれる瞬間がきっとくると思います。

    私も、高3と高1
    スマホも、勉強も、進路も、母親しながら、喜怒哀楽がコーヒーカップ状態の毎日。
    お互い、邁進して行きましょうね!

    • kinakororin
      kinakororin 2019年8月26日

      肝っ玉おかみ様

      はじめまして!
      コメントありがとうございます。
      思わず涙がこぼれてしまいました・・・

      肝っ玉おかみさんのおっしゃること、本当に、本当にうれしかったです。
      子育てに成功も失敗もない・・・もしもその言葉を使ってそれを決めるのだとしたら子供が大人になった時子供の方が決めること・・・。
      まさにそう思います。
      成功、失敗、正解、不正解、どれも子育てに当てはめるには難しい言葉だと思っています。

      ご自身のご経験、感じられてきたことを話してくださり、ありがとうございます。
      私自分が迷いながら、ぶつかり合いながら手探りで子供と共に進んできたことは必ずしも全てが間違いではなかったのかなと思うことができました。

      バトルや反省を繰り返し、ダメダメな母の私ですが、赤裸々過ぎるぐらいにその時々の気持ちと出来事を綴ってきました。そんな私のブログに、いつか共感だけでなく、厳しくつらいコメントがくることも覚悟はしていました。
      だって、気持ちの移り変わりが多すぎですものね(笑)迷走もいいところ・・・
      イライラしてしまう方もいるでしょう・・・

      でも、肝っ玉おかみさんのように、こんな風に思って下さる方もいる、それがどんなに嬉しいことだったか。

      実は、また改めてブログに書こうと思っていますが、イチコと、お互いに冷静に話をすることができました。
      それはお互いにとってとても良かったと思います。少しずつ、進んで行かれるような気がしています。

      これからも、よろしくお願いします!

  2. ハナハナ
    ハナハナ 2019年8月28日

    こんばんは。
    ご自身のお気持ちが固まったようなのに蒸し返すみたいになっちゃうのですが、
    少なくとも「失敗」はあると思います。
    私の思うところの失敗とは、例えばなのですが、社会に出たとき、毎朝遅刻して出勤するとか、周りの人とうまくやっていけないとか、生活に必要な収入を得られないとか、犯罪者となってしまうなど、明らかに、家庭教育が悪かったと思われるケースです。
    「成功」というのもあると思っていて、親子が信頼し合っていることと、子が社会人として独り立ちをできていることの二本柱です。
    すみません、なんだかレベルの低い話で。
    子も思春期とはいえ、やはり素行の悪いお友達とは関わらせたくないと親としては考えてしまいます。親に嘘をついたり暴言などはちょっと、ですね。
    また、病気の影響というよりただのスマホ中毒だと思いました。
    LINEで親子喧嘩をなさったというのも、内容や話し合いの方法はさておき、お母さんも娘さんがスマホを触る機会を与えているのに気づいてほしいです。
    親が偉いとかそのような意味合いではないですが、もう少し親を敬えるようになるといいですね。
    絶対ではないけど、いずれ結婚して離れ離れになるのもそう遠くはないはずですから。少し心配です。
    お身体お大事になさってくださいね。

    • kinakororin
      kinakororin 2019年8月28日

      ハナハナ様

      コメントありがとうございます。

      ご意見いただきましたが、ハナハナさんは、ADHDをよくご存知ですか?
      私はまだ手探りで知ろうとしているところですが、病気の影響でなくただのスマホ中毒ととらえられるのはちょっと違うかなと思っています。
      嘘や暴言についても、少なからずADHDの影響もあるのです。
      私たち親子に限らず、他人に迷惑をかけてしまう、素行が悪いというのは必ずしも家庭教育が悪かったとなぜ断言できるのでしょう?

      色々な悩みを抱えている方は世の中たくさんおられます。
      犯罪につながることはともかく、必要な収入を得られないとか、家庭教育が悪かった人、そのように決めつけずに、他人がもう少し理解してあげて、支えてあげられる社会になれたらいいなと私は思います。

      人それぞれの考え方ですが、私はハナハナさんがおっしゃる失敗と成功の考えは、少し一面的な見方なのかなと思ってしまいました。
      正論だけで生きていかれるならば悩みは生まれません。

      ハナハナさんはスマホを与えない派なのでしょうか。
      与えてもお子さんがうまく使えているのかな。
      それでうまくいっているご家庭があるのは分かっていますし、自由だと思います。

      心配はありがたいですが、私は今回の件でますますよくわかりました。
      我が家は我が家なりにお互いに広い視野で物事を見られるように、良い親子関係、家庭になれるようにこれからも手探りで頑張っていきたいと改めて決意しました。

      コメントありがとうございました。

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