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【プチ留学体験記14】姉とのカナダ旅行④レイクルイーズ~カルガリー 家族とのお別れ

【プチ留学体験記11】姉とのカナダ旅行①バンクーバー~ビクトリア
【プチ留学体験記12】姉とのカナダ旅行②バンクーバー~ジャスパー
【プチ留学体験記13】姉とのカナダ旅行③ジャスパー~レイクルイーズ

さて、カナディアンロッキーの中でもレイクルイーズの景色はかなり有名です。
ロッキーの宝石と称される美しい湖は、憧れでもありました。
私はすでにホストファミリーと一緒に訪れたことがあったのですが、ここは断然姉にも見てほしい!そんな景色です。

レイクルイーズのホテルと言えば、湖のほとりにあるフェアモントシャトーレイクルイーズですが、お城みたいなここのホテルもいいのですが、私たちは湖から少し歩いたところにある
Deer Lodgeに宿泊。
https://crmr.com/deer/

可愛らしくて素敵なロッジです。おすすめです。

チェックインをして、タクシーで近くのモレーン湖にも行きました。
実はこのモレーン湖、私が見たカナダの湖の中で一番好きなところです。
有名なレイクルイーズの近くなので、ぜひぜひ立ち寄ってほしい。まあ、こちらも十分有名だとは思いますが。

レイクルイーズの周りも散策。
ここも、前に訪れた時とは季節が移り変わっていて夏のカナディアンロッキーになっていました。
お花も咲き乱れ、本当に美しい。

部屋に戻り、くつろいでいると、部屋のドアの下の隙間から一枚の手紙がスッと入れられました。
実はこれが事件の始まりだったのです。
この時点では私たちは何も気付いてなかったのですが。

届けられた手紙を見てもさっぱりわかりませんでした。
当時はインターネットは今ほど普及しておらず、スマホはおろか、海外では携帯さえも持っていない時代。大きな荷物はホームステイ先に置いてきたので、辞書も小さな簡易版のみ。
何が書いてあるのか単語が難しくてさっぱりわからず。
停電が起きていることはわかったのですが・・・単なる停電だと思っていました。

能天気な私たちは、ま、いっか。とホテルのレストランで夕食を取りました。停電しているので、ランプの灯りは幻想的で素敵でした。
そんな私たちを心配したのか、ホテルのスタッフの方が事態を一生懸命説明してくれました。厄介な観光客ですね(笑)

ここでようやく、バンフとレイクルイーズの間の道で大規模ながけ崩れが起き停電が起きていること、その道が通行止めになっていることを知ったのです。
通行止めとなると・・・何が心配かって、翌日はカルガリーに戻り、深夜の飛行機でプリンスエドワード島に向かって出発することになっていたのです。
カルガリーに戻るにはその道しかない・・・しかも、翌日、ホストファザーのダンが私と姉をDeer lodgeまで車で迎えに来てくれることになっていたのです。
カルガリーからレイクルイーズまでは車で3時間ほどだったと思いますが、停電のため電話も使えず、連絡が取れません。

私はもう半べそ状態。
どうしようか・・・

翌朝もまだ停電中。公衆電話も使えません。
朝から姉はのん気に湖を散策。私はそれどころではなく、どうしたらいいか、このままダンが来てくれるのを待つべきなのか、飛行機に間に合わなくなる前になんとかしてカルガリーに戻る手段を探すのか・・・
テラスに座ってただ悶々と考えるしかありませんでした。
連絡が取れないって大変ですね。今となってはいつでもどこでも連絡取れちゃう時代なので考えられないほど不安でした。
行き違いになってしまったら・・・申し訳ないし、ダンにもう会えないままサヨナラになってしまうのか??

カルガリー行きのバスが動き出したという情報を得ました。ただ、何時間かかるかわからないとのこと・・・乗れるかどうかもわかりません。
どうしよう、これに乗るか・・・ダンが来るかもしれないのを待つか・・・

すると、停電が解消されたので、急いで公衆電話に並びました。
かなり混みあっていましたが、ようやく順番になり、ホストファミリーの自宅にかけました。
「Hello?」ミラの声です。
「Mila!」この一言ですぐにわかってくれました。
「Oh!!Kinakororin!!」カルガリーでも大きなニュースになっていて、私たちがどうしているか心配してくれていたそうです。
連絡を待っていたのよ!大丈夫なの?と。
電話できなくてごめんなさいと言うと
「It’s not your fault!Don’t worry!」と言ってくれました。
話を聞くと、ダンは当時同時期に滞在していたフィリピン人男性のTotiと一緒にこちらに向かってくれていると。
一般車が通れるのかわからないし、何時間かかるかわからないけど、とにかく出発したから!と言われました。

とりあえず連絡が取れて安心したのですが、何時になるかわからないということだったので、飛行機の時間も心配でした。
今思えば、変更したり買い直したりすれば良かったのでしょうけど、当時は夏真っ盛りのシーズン。満席でようやく取った座席だったり、その先のホテルもようやく予約したものだったので、絶対に乗り遅れてはいけないと思い込んでいました。

最悪、最終のバスに乗らないといけないかもしれないと思い、ダンが来てくれて行き違いになってしまった場合のために、手紙を書いてホテルのフロントに託しておこうと思いました。
ギリギリまで待っていたけれど、カルガリーに戻らなくてはならないことをゴメンナサイして、連絡が取れなくなってどうしたらいいかわからなかったこと、素晴らしい体験をさせてもらって感謝していること、もう一度会いたかったこと、そんなことを拙い英語で綴りました。

それをフロント近くで書いていると、大きな声が聞こえてきました。
「・・・・~~Japanese Girl! Really? Is she there?」
ダンの声です。

私が振り向くとダンが駆け寄ってきてギューッと抱きしめてくれました。
ドラマか?映画か?という・・・
日本人としてはそういうの慣れてないんで、若干照れてしまいましたが(笑)
「良かった!不安だったね!」と抱きしめられて、安心してもうウルウルしてしまいました。

もう会えないまま帰国になっちゃうのかと思った・・・。それを思うとつらい時間でした。

本当に来てもらえて良かった・・・
そしてダンたちに姉を紹介し、思いのほか早く着いたとのことで、タカカウ滝やらダンのお気に入りの渓谷に行ったり、素敵なお花畑に寄ってくれたり。
そんなこんなでカルガリーの家に戻りました。

家に帰ると子供たちが走って来て私の帰りを飛び跳ねて喜んでくれました。
姉が持参したプレゼントを渡したり、皆で写真を撮ったり話したりしてすごし、家族全員で空港まで送ってくれました。
途中、カルガリーのダウンタウンの街灯りが一望できる丘に寄ってくれました。
彼らの気持ちが本当に嬉しかったです。

12歳だったJeannieは私を姉のように慕ってくれていたので、
「I’m gonna miss you…(;_;)」と終始私の腕に抱きついていて、別れ際には涙をポロポロ流して泣いてくれました。

この別れは本当につらかったです。
ほんの数カ月でしたがなんて濃密な時間だったのかと思います。
本当に家族のように過ごさせてくれました。
素敵な体験。
イチコとニコにもぜひ味わってほしい・・・

さて、旅はまだあと少し続きます。

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