続きです。ご興味なければスルーを!
こうして一人旅立ちましたが、この時のルートは格安航空券でしたので、
成田 → ロサンゼルス → ソルトレイクシティー → カルガリー
でした。
心配性だったので、異国の地で一人で2回も乗り継がなければいけないことに不安はありました。
ロサンゼルスまでの機内では、隣に座っていたオジサマが、10時間のフライト中、ほとんどの時間話しかけてきたので一睡もできませんでした…(涙目)
彼は国立がんセンターのお医者様らしく、ロスでの学会に向かっているとのこと。
話の内容が難しくちんぷんかんぷんでしたので、正直退屈でした。
途中ワインやらお酒を飲んだりしているようだったので、眠ってくれると思いきや、おしゃべりが止まらず、結局私は付き合って相槌を打ち続け、目がギンギンの疲れ切った状態でロサンゼルスに到着したのでした・・・
すっかりおばちゃんになった今の私なら無視して寝ているでしょう(笑)
ロサンゼルスでは、乗継の不安から何度もデルタ航空の係員にいろいろ聞いたので、ちょっとウザがられたと思います。
そこで同年代ぐらいの日本人の女の子を見かけ、お互いに意識はしていましたが、シャイだったので結局話しかけられませんでした。
後でわかったのですが、実は同じ学校に通う子で、後々お友達になりました。
そんな感じで今度はソルトレイクシティーで乗継ぎ。
ここからは恐ろしく小さな航空機だったのでまたもや別の意味での不安を感じながら眠れず。
着陸して滑走路を走り回るリスを見た時、おぉ!なんだかカナダっぽいぞ!と思った記憶があります。
こうしてものすごく時間をかけて到着したカルガリー。
現地のエージェントが空港に迎えに来てくれるとのことでしたので、到着ロビーで探しました。
しかし、どんなに探しても私を迎えに来ている人はいません。
だいぶ時間が経ちました。
それでも誰も迎えに来てくれません。
すると、一人の日本人女性がやってきて声をかけてくれました。
彼女は1カ月前からカルガリーに来ていて、その日はホストファミリーと一緒に、新たに同じホームステイ先に来る日本人を迎えに来ていたのです。
キョロキョロしながら不安で涙目になっている私を見るに見かねて来てくれたのです。
日本のエージェントに電話をしようと思うも、日本は深夜か明け方、しかも土曜か日曜だったので、会社がやっているはずもありません。
現地の緊急連絡先も通じません。
その話をすると、とりあえず彼女のステイ先に行こう、と言って連れて行ってくれました。
そこのホストマザーが、私のホームステイ先に電話をしてくれましたが、私のステイ先のお母さんは運転ができないのでお迎えに来れないとのこと。
いろいろ連絡を取り合ってくれ、最終的には元々来る予定だった現地在住の日本人エージェントがそこのお宅まで迎えに来てくれました。
そのエージェントの女性はカナダ人と結婚している現地在住の日本人で、カルガリーに来る日本人の世話をする仕事をしているようでした。
空港に来るのが遅れた理由は「ゴルフに行っていて渋滞にはまったから」とのこと。
そして「なんで空港で待っててくれなかったの~?」ぐらいの軽いノリでやってきました。
1時間以上ずっと到着ロビーにいました、と答えると、じゃあ館内放送してくれたらよかったのに~と。
え?これから語学を勉強しようとしている人間がどうやって一人で海外の空港で館内放送を依頼をしろと?いや、頑張ればできるのかもしれませんが、そんなこと思いつきもしませんでした。
だって、そもそも彼女の名前も女性であることも日本人であることも知らなかったのですから。
「あなたの名前を書いたプレートを持った人が到着ロビーで待っています」
と言われていたのです。
でもまあ、自分が遅れてしまったことを謝りもせず、なんならそこの家に来るまで大変だったと言わんばかりの態度に呆れてしまいましたので、その後、現地で彼女を頼ることは一切しませんでした。
そしてようやく私がお世話になるホストファミリーのお宅に到着しました。
家にはお母さんだけがいて、部屋の案内やらいろいろしてもらって、落ち着いたころに、
「さて、じゃああなたのこと、教えて!」
と。私はつたない英語で、自分のことについて一生懸命伝えました。
とにかく寝ていなかったのでかなりナチュラルハイになっていたと思います。
そして帰宅したお父さんや子供たちと挨拶を交わしました。
当時、そのお宅には1年ほどの予定でいる韓国人の高校生男子ギュウと、カナダのフランス語圏から英語の勉強にきているロクサーヌという女の子がステイしていました。
さらには過去にステイしていたドイツ人の男の子がガールフレンドを連れてきてその家に1週間ほど滞在していました。
そしてめちゃくちゃフレンドリーな家族に言われた言葉は
「明日、エドモントンのショッピングモールに行くから一緒に行かない?プールもあるよ!泳ごうよ!」
着いたばかりで何がなんだかわからない状態、しかも必要以上に長旅だったので猛烈に疲れていましたが、せっかくなので一緒についていくことにしました。
翌朝、ドイツ人カップルと、家族と私で出発しましたが、エドモントンまでは車で3時間ほど。
そんな距離を軽い感じで遊びに行こうとすることに広大なカナダを感じました。
その日はわけもわからず水着に着替えて波のプールなどで遊び、また3時間かけてカルガリーに戻りました。
正直、テンパっていたのか、この日の記憶はあまりありません(笑)
こうして私のカルガリーでの生活が始まりました。
つづく
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