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勝ちにこだわるあまり

アメフトの問題、まだまだ続いていますね。

元監督が恐れられているあまりにコーチも生徒も言いなりだったというような報道もあります。

昔のスポーツの世界ではそういったことも多々あったのでしょうが、今は時代も変わって、時代遅れな気がします。

実は、私の中学時代の部活の顧問もそんな感じでした。
暴力はさすがにありませんでしたが、とにかくコワイ。
陸上競技の世界でも権力を持っていて、とても恐れられている存在でした。
私の中学は、市内では敵なし、県でも総合優勝してしまうような部でしたので、余計に誰も何も言えませんでした。
他校の顧問もへこへこしているような状況で・・・

練習は毎日でしたし、当時は練習中に水を飲むことも許されず、とにかく厳しかったです。

そんな中、ある大会で私は3種目に出場しました。
100m、200m、4×100mリレー。
それぞれ予選を突破して決勝に残ることができたのですが、100mの決勝のすぐ後に200mの決勝が組まれたプログラムに対して、私の顧問の一声で大会プログラムを変更させてしまったことがありました。
要するに、私の本命は200だったのですが、100の直後に200を走ることは不利になると考えた顧問が、100と200の時間をずらしたのです。
権力です。
しかも両方に出場する選手は私だけだったのです。
そんな勝手なことをする顧問に私は感謝と言うよりも恥ずかしさを覚えたことを覚えています。
自分ひとりの為に全体に迷惑をかけても勝ちにこだわる顧問に対して嫌悪感さえ覚えました。
もちろん、私のことを思っての行動ですし、自分の中学の優勝が欲しかったのかもしれませんが、皆がその時間に向かって準備もしていただろうし、心づもりもあったと思います。
当時の私は周りからどう思われるだろう、と気になって仕方ありませんでした。

勝ちにこだわるあまりの行動・・・

そしてその大会で、私は100m、200m、、リレー、3種目で県大会出場の切符を手にしました。
でも、100はそれほど得意ではなく、得意な200に専念したかったので、県大会では100は辞退することにしたんです。
県大会に出場できるのは各種目2位まで。
200では私は1位、チームメイトが3位だったんです。2位だったのは他校の子。
もしも私が100でなく、200を辞退すればチームメイトが繰り上がって県大会に出場できるという状況でした。

顧問から呼び出されました。
100じゃなくて200を辞退するか?と。そうすれば○○も県大会にでられるのだが、と。
チームメイトも出場したがっている、と。

正直、悩みました。
私だって少しでも良い成績を残したい。それには得意な200に出場した方が絶対に良いのです。
でも、顧問としては一人でも多く大会に出場させて点を稼ぎ、総合優勝したい、そんな思いがあったのだと思います。

悩みましたが、私は200にでることを決めました。チームメイトには悪いと思いましたが、そんな気遣いをする必要はないと中学生ながら思ったのです。
顧問に伝えると、わかった、とあっさりと認められ、特にとがめられることもありませんでしたが、きっといい気分ではなかったと思います。

その後、県大会に出たときの気持ち、わかりますか。

自分は友達よりも自分の希望をとってしまった、という罪悪感を感じながら出場しました。
その友達はリレーでもずっと補欠の立場でしたので、私もいつも気を遣っていた気がして、未だになんとなく気を遣ってしまう間柄になってしまいました。
当時の部活の話を今でもしづらいのです。

やっぱりスポーツをやっている以上はみんな認められたいし、大会や試合にでたいのは当たり前。
だけど現実は非情だったり厳しかったり。ツラいこともあります。
本当はあの時、100を選ぶべきだったのだろうか、のちにそんな風に思ったこともありました。

今回のアメフトの監督ほどではありませんが、権力を振りかざしていた顧問の先生、段々と丸くなり、今ではすっかり優しいおじいちゃんになって小学生の陸上教室をやったりしていますが、過去を振り返るとそんな時代だったなと思ってしまいました。

除名となった元監督は古いやり方でやり続けてしまったのでしょう。

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