先日、私の母校含め、オープンキャンパスに行きましたが、その時改めて勉強って何のためにするのかなって思いました。
なぜ大学に行きたいのかと。
「自分が学びたいことがあるから学ぶ。」
本来はこれが第一の理由だと思うのです。
でも、現実的には、
とりあえず就職の為に大学に行く、とか、すぐに働きたくないから大学に行く、とか、何がしたいのか見つからないから大学在学中に考える、とか・・・
色々だと思います。
もちろん、勉強したいことがあってそれを更に深く学ぶためだったらとか、将来なりたい職業があり、そのために大学に行く、とかならばそれが一番いいと思いますけど・・・実際そこまで真剣に考えて大学進学を考える人ってどれぐらいいるのかな、と。
いわゆる偏差値の高い高レベルな大学を目標を持って目指している人はともかく、今の自分の成績や偏差値で行かれる大学にとりあえず行っておこう、っていう人は結構多いのではないでしょうか。
事実、自分もそうだったような気がします。
周りが皆大学に行くから自分も・・・
小学校の先生になりたい気持ちもあったけれど貫くほどではなかった・・・
獣医になりたい気持ちもあったけれど貫くほどではなかった・・・
とりあえず、大学卒業して就職して結婚して子供産んでっていう道を当たり前に普通に考えていたなと思います。
オープンキャンパスで学部の話などをきいて、今になってわかる「勉強できる幸せ」を感じました。
知りたいこと、学びたいことを4年間かけて勉強させてもらうということがどれだけ幸せなことなのか。
中学、高校ではやりたくない科目もありますが、大学では一般教養の科目はともかく、専門的な講義を受けることができますよね。
学部説明会で話を聞いて、私自身、学び直したい気持ちでいっぱいになってしまいました。
その時はその時なりの考えや気持ちで大学に通っていたのかもしれませんが、今となれば、ただなんとなくうまくやり過ごして卒業してしまったような気がします。
自分の中で、その時学んだことが残っていることも沢山ありますが、本当にそれを学びたかったのかと言われると・・・よくわかりません。
当時は何をしたいのかが自分でもわかっていなかったのでしょうね。
年齢を重ねて今の自分ならば、こんなことを勉強したい、ってはっきりわかります。
それもこれも色々な経験を積み重ねてきたからなのでしょうけど。
あー、当時の自分に教えてあげたい(笑)
少なくともイチコとニコはしっかり学部も絞っているし、どんな講義があるのかを見たりしていて、当時の私よりもずっとやりたいこと、興味があって学びたいことがわかっているような気がしますが・・・
まだまだ漠然としてはいるのでしょうね。
焦る必要はないのかもしれませんが、せっかくなら、無駄な学生生活を送ってほしくないもんなぁ。
で、ここからが本題。前置き長っ笑
私の母は、都内でも結構優秀な高校に通っていたそうですが、時代もあるのか、事情があって大学進学はあきらめ、そのままとある企業に就職しました。
そこで父と出会って結婚して専業主婦になって。
父が自由人だったもので(笑)、私が中学ぐらいからまた働き出して、転職をしてその後はバリバリキャリアウーマンの道を突き進んでいきました。
その後、自由に生きる父に悩まされながら家計を支えてくれたわけですが、総務部長にまで上り詰め、60歳で定年退職。
そして、突然の専門学校通学宣言。
ビックリしました。
定年してすぐに、調理師の学校に通いたい、そういって退職金で中学や高校を出たばかりの子が通うような普通の専門学校に通い出しました。
毎日片道40分ほどかけて普通に通学し、1年間でしたが、見事学年2番目の成績で卒業。
調理師の免許もとることができました。
若い子に混ざってきっと母も戸惑うこともあったでしょうが、主婦の経験も活かし、うまく同級生とつきあっていたらしいです。
卒業制作の展示会を小さかったイチコとニコもつれて家族そろって見に行ったことを思い出します。
卒業後はホテルの割烹料理のお店で厨房のアルバイトをしたり、近所の公立保育園で調理の仕事をしたり。
ケガをして体力的にも通うことがきつくなり、74歳の今は仕事を辞めましたが、今度は彼女、放送大学に通い出しました。
通う、と言っても通信のようなものでたまにスクーリングがあるような感じらしいですが、入学式もありましたし、試験もあったりします。
自分の勉強したい分野を一生懸命勉強し、ドキドキしながら試験を受ける母の姿を、尊敬せずにはいられません。
私のダンナさんも大学へは行っていないのですが、今、大学で勉強したい気持ちでいっぱいのようです。
時間とお金があればなーなんて言っています。
母の姿を見て影響されたのもあるらしいです。
今は娘たちの進学やら生活やらのことでいっぱいいっぱいの私ですが、娘たちが自立したらまたその時自分が興味あることを勉強してみたいなと思っています。
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