Every day is a new day

双子であることの意識の変化

イチコとニコ、小さな頃はとても仲良しでした。
保育園に入園した時、それまでずっと豆みたいにくっついていた二人は、同じクラスですが教室が違うグループに別れてしまい、イチコは毎日「ニコちゃんに会いたいんだよぉ」と泣いていました。
ちなみにニコは同じクラスに幼馴染の子がいたので全然平気でしたけど(笑)

それでも、ニコはいつも道路を歩く時イチコの心配をしていて、「イチコちゃん、お手て!」と手をつないで歩こうとしました。
地震があったり、避難訓練などではいち早くお互いの無事を確認し合うという行動が暗黙の了解で行われていたそうです。

小学校に入学し、ささいなケンカはありましたが、まあ仲良しでした。
遊ぶ時もいつも一緒。2クラスしかない小学校でしたから友達もみな一緒。

高学年になり、自己主張が強くなり、ケンカが起こるようになりました。
友達の前でケンカをしていたこともあります。

中学生になり、同じ部活になり、今度は自己主張と言うより、勉強、スポーツ面でライバル意識がでてきたのでしょうか。
あまり仲は良くないように見えました。
ここにも書いたことがありますが、双子ならではの悩みが一番多くあったのはこの中学時代だと思います。

比べられる、まとめられる、一緒にされる・・・
色々な悩みがあったようです。
そのことで泣いていたこともありました。

小学校高学年から中学にかけて、私の悩みは、「2割は二人とも勉強しないこと、8割はケンカが激しいこと」とよく友人に話していたことを思い出します。
双子の反抗期にも苦しみました。同時だったり時間差だったり。

高校が別れてから、それぞれ違う世界を持つようになり、急に視界が広がったかのようになりました。
友達も違う、部活も違う、制服も何もかも違う世界。
駅や街中でどちらかに間違えられて声をかけられるという面白い経験も何度もしている様子。

そして今、二人はすごく仲良しになっています。
自分たちが双子であることを良かったと思っているようです。
なんなら、双子っていいよって自慢したいぐらいみたいです。

好きなアーティストや映画やテレビ番組は相変わらず同じです。
学校から帰ってきたらお互いを待ちわびているようにしゃべりはじめ、時には深夜まで楽しそうな会話が止まりません。

もちろん、ケンカをする時は、姉妹、双子ならではの信じられないくらい辛辣な言葉の吐き合いをしていますが、数秒後にはまた元通りだったり、ちょっと理解に苦しむような関係性です。

そんなうちの双子の場合、同じ高校に行くことにならなくて良かったと私としては心底思います。
ニコが公立高校不合格になったことはやっぱり良い運命だったのだなと思えます。

これから大人になり、二人とも精神的にも成長し、ケンカもなくなり、今よりもっとお互いが良き理解者、家族として一生仲良くしていってほしいなと思います。

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