イチコのADHD診断結果が出ました。
やはり「ADHDはあるかな・・・」ということでした。はっきり「ADHDです」と断言されるというよりは、テストの結果、以下のような説明を受けました。
要点をまとめると
・知的能力的には同年齢における平均の水準である。
・言葉を用いて相手に説明する、あいまいな言葉からイメージする、また社会的なルールや常識を意識して相手にふるまうことができることが強みである。
・作業面においては不注意な様子は見られたが、自分でミスに気付いて修正することができる。
・聴覚面においては、数字など短い情報を記憶することは年齢相応にでき、頭の中で整理することもできるが、情報が増え、複雑さが増すと暗算など頭の中だけで整理することが不得手である。
・論理的に物語を考え、解釈することも得意ではない(数学の苦手さにつながる)。
・見通しを持って行動、優先順位をつけることはやや不得手である。
・作業や物事を行う際に、優先的に処理するべきことを周りがともに考え、サポートしていくとよい。
・コミュニケーション場面では、相手に対して常識的に対応する力はあるが、自分の意見や考えよりも相手を優先しがちで、自己主張することを控えることが多々あると思われる。
・相手に合わせすぎて萎縮し、ストレスにつながっているのではないか。
・好きなことや力を入れていることには自信を抱いているので、日頃のストレス対処を意識していくことが望ましい。
・情緒面では不安が高く、完全主義的な側面があり自己評価が厳しいため、できなかったことに注目するだけでなく、自分が努力していること、自分なりに頑張ってきたことにも目を向け、自分自身で労い、周囲も肯定的に評価していくことが必要である。
自分の得意不得意を周囲に理解してもらうことや、信頼できる他者に相談して、抱えているスト柄レスの低減や安心感につなげていくと良い。
こんな感じでした。
私たちが話した症状も考えての考察なのかもしれませんが、なるほど・・・と思いました。
特に、優先順位のあたりや、他人に対しての接し方・・・思い当ります。
情報が増えると整理できなくなるというのもわかる気がしました。というよりも、すべてわかる気がしました。
情緒面の、完全主義的で、自己評価が厳しいというくだり・・・私は自分の責任を感じました。自分が結構完璧主義者であり、それを娘にも求めてしまったのではないかと思っています。
この結果を受けて、ダンナさんは「オレも受けてみたい。絶対に自分で困っている部分が明確になると思う」と言っていました。姉に見せても同じようなことを言っていましたね。そしてこの結果が姉の息子にもほぼ当てはまる、と。
私も受けたとしたら何かしらあるのではないかなと思いますけど・・・
イチコ本人の反応がどうだったかと言うと、「当たっている・・・」と言っていました。
けれど、今までは自分でそう感じていたとしても、それがどういうことなのかはっきりとはわからなかったでしょうから、今回こうして客観的に診てもらったことで「自覚」が生まれたのは良かったと思います。
自分にはそういう特徴があるから、気を付けて行こう、とはっきり自覚できたと思いますから、今後は私たち家族もうまくサポートできればと思います。
ただ、「自分の周りには似たような子、いっぱいいる」とも言っていましたので、特別ではない、自分は客観的に診てもらっただけ、今後、改善していく意識が生まれたのだ、と思ってくれるといいと思います。
医師と、テストをしてくれた方は別なので、後日、そのテストをしてくれた方の話を詳しく聞きに行く予約をしてきました。
そして、今後のこと。
お薬もあると言われました。
治療、というよりも、症状を緩和するためのものです。
それを飲み続けたからと言って治るわけではなく、生活に合わせてうまく使っていくような感じらしいです。
イチコの場合「不注意」「衝動性」に対して使う感じで、脳内の神経伝達物質(ドパミン、ノルアドレナリン)の伝達を改善するそうです。
「テストの前だったり、大事な場面だけ使うこともできます」とのことでした。
ただ・・・やはり薬ですから、副作用の問題もあり、依存性も気になるので、こちらはイチコと医師とよく話し合って考えたいと思います。
こうなると、気になるのはニコです。実は今、ニコのことも心配しています。まるで少し前のイチコを見ている様なのです。部屋の荒れ方も変わってきました。態度や言動も少し前のイチコと似ていて、イライラプリプリしています。ダンナさん曰く、イチコから少し遅れて同じような症状が出ている気がする、と。
忘れ物はイチコほどひどくないということや、その他イチコとは異なる部分もありますし、一概に同じとは言えませんが。小さな音を神経質に気にしたり、ニコにはニコの特徴を感じます。
私は長年、どちらかと言えばイチコにそれが強いと思っていたので、イチコにはなんとなく自覚はありました。が、ニコにはあまり自覚がないように思うので、先日、ニコと二人の時に、イチコの話をしました。そして、ニコも可能性があるから一度診察を受けてみようか、と聞きました。
本人、よくわかっていないようなので、もう少し話すつもりですが、ニコも同様に今後社会に出て訳も分からず困ることがないように、生き辛さを解消できたら、というつもりでサポートしていきたいです。
昨今、ADHDというものが世の中に知られるようになり、そうではないのに、そうなりたがる人が増えていると言う話も聞きました。特に若い女性に増えているらしいです。私ができないのはADHDのせい、みたいなことらしいですが・・・そう思うと、何もかもADHDのせいにしてはいけないし、かといってもちろんその影響の部分もあるので、どう対処したらいいかちょっと難しい気もしますが。
見た目や通常の会話からは全くわからないものなので、周囲に理解を求めるのもなかなか難しい。とりあえずは家族と信頼できる友人にぐらいしか話せないとは思いますが。
そんなわけで、私自身も意識していきたいと思います。
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