先日、イチコのクリニックに行き、検査をしてくれたカウンセラーさんから直接詳しい検査結果を聞いてきました。
といっても、さらに新しい情報が得られたと言うよりもこちらの質問に対して教えてもらったという感じです。
イチコは行かれなかったので私が一人でカウンセラーさんとお話ししました。
実を言うとカウンセラーさんなのか、臨床心理士さんとかそういったものなのかはわかりませんが・・・笑
若くてとても可愛らしい方で、私の話すことを熱心にメモを取りながら聞いてくれて、誠実な印象を受けました。
私が聞きたかったことは、今後、どのように対処して聞けばいいのか、どうしたら本人のためになるのか、などでした。
30分という短い時間でしたが、結局は私の方が沢山しゃべっていたので、まるで私のカウンセリングのようになってしまいました。
まず、幼少期からの忘れ物の多さや、部屋の汚さ、ペットボトルや食べかけのお菓子が部屋から見つかることなどは、やはりADHDの影響なのか、ということを再確認の意味で聞いてみました。
もちろん、断言はできないでしょうけども、その可能性はあるということです。
その方の見解では、イチコは先の見通しが苦手、ということみたいです。
ペットボトルの中身が入ったまま放置してしまうとその後どうなるか、というところまでは考えが及びにくいとか、そういったこともあるみたいです。とりあえずの手段としてそこに置いてしまったり、散らかしていると叱られてしまうからひとまず表面上は綺麗にしておこう、とか。
そのうち見つかったら余計に叱られてしまうことは、考えればわかるのですが、その時はそこまで考えないのでは、という見解。
確かに、そうなのかもしれません。
それから、不注意の問題や、集中力のことについて。
ADHDではないかとされる人が勉強に集中できない場合、バックミュージックがあると逆に集中できることもあると言われました。
その場合、歌詞がついているような音楽ではなく、オーケストラだったりピアノ演奏だったり、と言うことみたいですが。
無音の中だと、自分の身体的感覚が気になり始めたり、人が立てる音を気にしたり、ということが多いとのこと。それを聞いてニコのことが思い浮かびました。まさしくそうなのです。
私の不安や心配事も聞いてくれました。
今後、イチコやニコが生きて行く上で、今はまだ私たち家族と暮らしているのでいいけれども、例えばこの先一人暮らしや結婚をした時、今の状態で本人が新しい家族とうまくやっていかれるのかなど。
もちろん十分に理解してくれる人とめぐり会えればいいのですけど。
最初は無理をして普通にきれいに過ごすことができたとして、それがそのうちストレスとなったりして本人にとってツラい状況になるのではないかな、とか。
社会人になり、不注意を繰り返して周りに迷惑をかけてしまって、立場をなくして生きづらくなってしまうのではないか、など。
また、それは自覚をすることで緩和されるのか、他に何か改善や緩和する手段はあるのか、などでした。
あとは、私が厳しくしすぎたり、キチンとさせようとしすぎたことで本人をずっと苦しめていたのではないかと反省していること、もっと早く理解してあげればよかった、今は理解しようと努力をしている最中です、ということを話しました。
色々話していくうちに、そのカウンセラーさんも「誰もが程度の大きさは違えども、特徴は持っているもので、それが生活に支障があるかないかだけの問題なのかもしれない」と言っていました。
私も本当にその通りだと思います。
私の思いは正直に伝えました。
すると、静かに聞いていたカウンセラーさんから、
「今のお話を聞いていて、お母さまのイチコちゃんへの愛情や思いがとても伝わってきました。先のことまで考えておられて、本当に大切に思っているのだなと感じました。」
と言われました。
私はそう言われてなぜか突然涙があふれてしまいました。
そんなことを言ってもらいたいつもりで話していたわけではなく、ただただ、自分の気持ちを話していたので、ふいを突かれて、自分でも驚いてしまい、なぜ泣いてしまったのかとおかしくなり、結局は笑い泣き、という状態でしたが、カウンセラーさんはうんうん、と聞いてくださいました。
そして、心理検査の際に会ったイチコのことを、ニコニコ穏やかで優しく、検査も一生懸命やっていたし、とても良いお子さんですね、と褒めてくださいました。
職業柄、皆のことをそう褒めるのだとしても、こうして改めて全くの他人から娘を褒めてもらうことはとても嬉しく・・・
そして、今後は、今の私の対応で接して行くことでいいのではないかと思います、と言われて気持ちが軽くなりました。
結局その日は事前にイチコと相談していた通り、お薬をもらって帰ることにしました。
副作用や依存性などが気になるところではありましたが、まずは少し試してみようか、ということで決めていたのです。
薬の効果についてはまた後述するつもりです。
会計をしていると、ドアからイチコとニコの小中学校の同級生がお母さんと入ってくるのが見えました。あわてて顔を反対側に向けました。
こういったクリニックだとお互い気まずいかな、と思いましたので。
ニコの初診の予約もしました。
イチコのことばかりに目が行きがちでしたが、少し遅れてニコも同じような状態になっている気がするので、一度診てもらおうと思います。
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