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遠くて鮮明な記憶②

中学に入り、部活も決めたばかりの5月頃。

新しくできた友達の誕生会にお呼ばれしました。
私は同じクラスの仲良くなった子二人と一緒に出席。

他にも同じくクラスと部活が一緒の友人も数名招かれていました。
主役の子は中学から隣の町から引越してきた子で、お誕生会には前の小学校の友達も数名いて、皆でワイワイ楽しくやっていました。

しばらくして、数名が突然帰ってしまいました。
何やら怒っている様子。
なにがなんだかわからず、私と、一緒に行った二人は呆然としましたが、気を取り直して初対面のその子の友人も含めて最後までお邪魔していました。

翌日、学校に行くと、帰った子たちから呼び出されました。
「なんで最後までいたの?」と。
訳が分からなかった私は
「なんで帰っちゃったの?」と聞きましたら驚きの答え。

「○○(主役の子)が、昔の友達とばかり楽しそうにしていたからナニコレ?って思うよね」

え・・・??

驚き。

友達がほかの子と楽しそうにしていたから怒ったの??

慣れない新しい友達よりも、気心知れた友達との方が話しやすいに決まっています。
周りに友達がいないまま新しい環境に入ることがどんなに心細いことか、私にはわかります。

他の子と仲良くしていることが気に入らないからって誕生会の途中で怒って帰るって・・・
そして、同じ部活なのに、私がそれに何とも思わずに楽しそうにしていたことも許せなかったそうです。

同じ部活なのに?
同じ部活だったらなぜ一緒の考えを持たないといけないの?

しかも
「一緒に帰らなかったことを謝って!」と言われました。

へんな仲間意識強すぎ!!同じ部活だからと同調しなくてはいけないなんて考えは私にはありませんでした。
もちろん謝りませんでした。
間違ったことをしたとは思っていなかったからです。
なんと理不尽な・・・

その日からしばらくの間、私は彼女たちから無視されました。
いやがらせのような手紙を渡してきたり、いたずら電話をかけてきたりもされました。
ただ、誕生会の主役だった子も同じクラス・同じ部活だったのでその子と一緒に楽しく過ごしていましたけども。

誕生会の時に最後まで一緒にいたクラスの友達(部活は違うのです)にその話をしたらとても驚いていました。
理解してくれる別の友達がいたので私は大丈夫でした。
当時、交換日記やら交換テープが流行っていたので、そこでその子たちからされたことを聞いてもらい、慰めてもらっていました。
解決には至らなくても、「ひどいね、なんでそんなことをするんだろうね」と言ってくれるその言葉だけで救われたことを覚えています。

不思議ですね、先生や親に相談しようなどという気持ちには全くなりませんでした。
むしろ知られたくなかった。
年齢的に、親に言いつけるというよりも知られることが恥ずかしいと思ってしまうのでしょうか。

その後、時間が経って部活内の彼女たちとは自然に話をするようになり、何事もなかったかのように仲良くはなりましたが、やはりあの出来事は忘れることができません。
彼女たちの中で、あの出来事がどのように記憶に残っているのか、もしくは忘れられているのかはわかりませんが、いやがらせを受けた方は忘れられないのです。

「壮絶」とか長期的にされていたとかいうわけではないのにこれだけ鮮明に覚えているのです。

中学時代はちょっと荒れている学校だったので、その後もいろいろなことがありました。
私はどちらかというと優等生的な空気を出していたのでその後は特に被害にはあいませんでしたが、友人は何度もやんちゃな女子グループにトイレに呼び出されていわゆる「しめられる」という行為にあっていました。

なかなか勇気があった私は何度かそのトイレに乗り込み「何やってるの?」と声をかけるという行動をとっていました。
小学時代に私を助けてくれたYちゃんと一緒に。

するとやんちゃグループは「あ、kinakororinちゃんたちは関係ないから戻ってて」と言います。
でも、しめられているのは私の友人。放っておくことはできませんので、そのまま居座り、しぶしぶ解散という流れになることも多々ありました。

やんちゃグループの彼女たちは、調子に乗って授業を抜け出し、授業中にも関わらず廊下の端から遠くの床に牛乳瓶を投げつけて瓶が割れてガラスと牛乳を飛び散らかせ、爆笑するという謎行動をとるようになりました。

当時、本当にその行動が許せませんでした。
授業の邪魔をするだけでなく、何の罪もない牛乳瓶を割るなんて・・・
そして掃除をするのは彼女たちではなかった。

先生が注意しても大笑いして逃げる彼女たち。
世界は自分たちを中心に回っているような気持で調子に乗っていたのかな。

中には小学生時代には仲良くしていた友達も入っていてつらかったです。
そして当時の私は心の底から彼女たちを軽蔑してしまっていました。
今思えば彼女たちにも何かうっぷんがたまっていてつらい思いがあったのかもしれないですけど、当時の私にはわからず。
ただただ、ばかばかしくて呆れる迷惑な行為としか思えませんでした。

どうしたらいじめとか嫌がらせ行為ってなくなるのかな・・・
SNSでの誹謗中傷や不謹慎狩り、個人に向けた自分の正義の押し売りが横行しているようにも思います。

人間だから負の感情があるのは仕方ないと思います。
文句や愚痴がない人なんていないと思います。

だけどそれをいじめやいやがらせや意地悪に変換するのは違うと思っています。

私の友人は高校時代にいじめられてしまったそうです。
高校二年生の時、自ら死を選んでしまいました。
その子とは小学校4年生までは同じクラスでたまに家を行き来して遊んでいましたが、高学年から中学はクラスも部活も別になり、ほとんど交流もなくなっていました。

ある朝、その子の訃報を新聞で知りました。
新聞の地域版の小さな記事。
同じ町に住む高校二年生の女生徒。
知っている子に違いない!!とすぐに思いました。
ドキドキしながら高校へ登校すると、同じ中学出身の友人たちにはすでに話が広がっていました。

悲しかったです。
お通夜に行きました。

その時にいじめられていたと聞きましたが、詳細は知りません。
本当だったとしたら、いじめていた子たち、どう思ったのかな。
後悔したよね。
反省したよね。

そう思いたい。

自分はいじめたつもりがなかったのかもしれない。

うちのダンナさんは高校時代、クラスメイトが日ごろからいじめられていたので、ある日、仲裁に入ったそうです。
いじめている人たちにも「いい加減にやめろよ!」といい、いじめられている子にも「おまえも言い返せよ!」と言ったそうです。
すると、先生から呼び出され、いじめた側として注意されたそうです。

ダンナさんは止めたつもりでしたが「言い返せよ」という言葉がその人にはキツくてつらい言葉だったのかったのかもしれません。
いわゆるパワハラだとかセクハラだとかのハラスメント系の話とおなじで、言われた側の受け止め方次第で変わってしまうのでしょうね。

世の中からいじめと虐待がなくなりますように・・・
本当に心から願います。

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