娘たちは一卵性の双子です。正確にはDNA検査をしないと確定できないと聞いたことがありますが、胎盤も一つであったことからか一卵性と言われました。
顔は…私から見ればそれほど似ていないのですが、まあそれは母親だからだとして、周りからはソックリと言われます。
まれに「全然違う」という方もいますが、大抵は似ていると思うみたいです。
生まれる前からお腹の中でも一緒。
生まれてからもずっと一緒でした。
保育園も一学年一クラスしかなかったので同じクラス。
小学校では二クラスだったので、初めて離れました。最初は不安を感じた様ですが、ニクラスということもあり、みんなが共通の友達。淋しくはなかったと思います。
中学に入り、知らない小学校出身の友達ができ、いよいよそれぞれの世界に羽ばたくのね、とワクワクしていた私ですが、二人は同じ部活を選び、ここでもまた一緒の生活、共通の友達になりました。
根底に離れることへの不安もあったのかな。それともたまたまやりたい部活が同じだったのかな。
結構ビックリしました。
ただ、親としては二人の部活動スケジュールが同じことはありがたかったです。
朝練の時のお弁当とか(笑)土日の試合の時とか(笑)
そんな調子でずっと同じ場所にいる二人。もちろん中学は小学校みたいに小さくないので部活以外の友達は違ったりするようです。
中学に入り、双子であることをイヤだと思うことが何度もあったようです。
まず、友達に比べられる・・・
仕方ないことです。みんな悪気はないんです。
私だってどうしたって比べてしまう時あります。
「イチコはこうだけどニコはこう」
「イチコはたれ目だけどニコは細い目」
顔のパーツとかについては特にどちらが悪いともないような感じなのでさほど気にしていないようでしたが、性格的なことや成績、部活での活躍度について言われるときはキツかったと思います。
レギュラーではありませんでしたが、先に試合に出られるようになったのはニコ。準レギュラーのようになり、もちろん私も応援します。
ツライのはイチコ。双子であるがゆえ「あっちは出てるのにこっちは出られないんだ」という視線を感じていた様です。
ある時、めったに泣かない(叱られた時しか泣かない、笑)イチコが泣きました。
「部活行きたくない」
話を聞くと、やはり自分が出られないだけでなく、周りから比べられることが辛いと。
この時ばかりは私も励ますしかできず・・・
ただ、その後、イチコも最終的にはニコのようにたまには試合に出られるようになりました。部活も楽しかった思い出になり、良かったです。
ニコはニコで嫌な思いをしたようです。
「どっちが頭いいの?」
「どっちがうまいの?」
そんな何気ない質問に傷つくこと多々。
どちらかというとイチコの方が人付き合いが得意のように見えます。悪い言い方をすれば流されやすい、調子がいいといった感じです。
ニコは割と自分の意見をいうタイプです。ちょっとまじめで正義感が強い。それをウザいと思われることもあったかと思います。
双子なのに性格違うねーとかイチコの方が点数よかったねーとか言われたようです。
でも実は2人が一番イヤだと思っていること…
それは比べられることよりも、一緒にされることだそうです。
2人ひとまとめ。2人でセット。
確かに・・・それって悲しいですよね。一人の人として見て欲しいですよね。
部活の先生が最初の頃そうでした。区別がつかなかったようで、呼ぶときは
「イチコニコおいで」
とかそんな感じでセット扱いだったようです。
それが辛いと何度も言っていました。
さすがに2年以上経てば区別もつき、それぞれの違いも分かってくれたようですが。
その証拠として試合に出られるかどうかっていうのも皮肉なことにありましたね。
二人が「双子なんて嫌だ」と言った時、私がかけた言葉があります。
「双子に生んでしまってごめんね。でもパパとママは嬉しかったし、あなた達も双子でよかったことだっていっぱいあるはずだよ」
双子であることの苦悩もあるけれど、双子で得したこと、いい思いをしたこと、沢山あると思います。
知らない人からかわいいかわいいと声をかけてもらえたり、すぐに存在を覚えてもらえたり。やはり目立つのです。
2人もそれを聞いて少し納得したようです。
これから先、高校が分かれれば本当に新しく自分だけの世界が広がります。
学校では双子のもう一人の影が見えない世界。彼らにはどれだけ新しい世界なんだろうと思います。
ただし、二人の志望校は今のところ同じ(笑)
これから出願までで変更もありそうですが、どうなることやら。
新しい世界に行ってくれ~と母は願います。
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