どうしても、どうしても行かせてほしいと懇願するイチコ。
クドクドクドクド説教を続ける私に対して、今回はどうしたことか反論なし。逆ギレなし。
「だいたい、あなたは何か勘違いしている。
まだ高校生なのに、もう高校生だと思って大人と同じような自由があると思っている。
バイトをしてお金を手にしてから、使い方も間違っているし、遊び方も間違っていると思う。少なくともママはそう思ってずっと見ている。」
というようなことをクドクドクドクド。
イチコは黙って下を向いています。
演技か？許してもらうための演技か？
そんな疑惑まで浮かんでしまいました。
「・・・うん。わかってる。最近、本当に気が付いた。だから無駄遣いもしていないし、友達と学校帰りとかにご飯食べるのもやめてる・・・。」
「生活態度にしても、勉強面にしても本当に呆れてる。先生だって面談の時呆れていたのわかった？」
「わかってる。だから自分でも変わりたいと思ってる。今回を境に本当に変わろうと思ってる。」
それでも気が収まらない私。
「先生との面談で、模試を受けて自分のいる位置を確認しろって言われたよね？模試、探した？探してないよね？オープンキャンパス、自分で探した？結局ママがおぜん立てしてくれるの待ってるの？そんな甘い考えで大学行こうとするのやめて。」
「・・・できてないの、わかってる。本当に。だから、だから、これからを見てほしい」
「こんな交換条件でやるようなことじゃない。やって当たり前のことなのに、なんで病気でもないのに学校休むこと許さないといけないのかわからない。学校に電話するにはママの役目。そんな電話したくないから。」
「当たり前のこと、本当にできてなかった。それは本当に気が付いたから・・・自分でも変わりたい。こういうの、最後にするから。」
どうしたらいいのか・・・・
本当に悩みました。
こんなに逆ギレしてこないイチコは初めて。
反論せずに私の説教を黙って聞いているのも初めて。
イチコがこうと決めたら梃子でも動かない子なのはダンナさんも私もわかっています。
ここで絶対にダメと拒否したところで、学校に行かないことは目に見えています。
引きずってでも行かせるなんてことは現実的に不可能・・・
だったら、今回のこのやり取りをたてにして、今後のイチコに賭けてみようかと思いました。
え？何回目？という突っ込みはなしでお願いします(笑)
とりあえず、イチコにはっきりとはOKしないまま私は寝てしまいました。
正直言うと、私だって、家族と遊びに行くために高校休んだことあります。
ダンナさんもライブのために早退したりしたこと、あるみたいです。
でもそれは普段きちんとしていたから、という言い訳をさせてほしい・・・(笑)
イチコが普段から高校生としてちゃんと頑張って色々なことやっていたら多分、普通にOKしたかもしれません。
たまにはいいだろうよ～と思うからです。
なんなら、ニコだったらOKしたかもしれません。
ニコ、たしか今年は一回も休まずに行っているし、部活だって毎日頑張っているし、家ではあきらかにイチコより勉強していますから。
朝、寝ているイチコの元に行き、
「本当に行かない気なの？」とたずねました。
「お願い。本当にお願い。今日だけ。もう絶対に休まない。」
「昨日、自分から約束してきたこと、覚えてるよね？あれだけ言ってきたこと。信用してないけど。とりあえず、家でスマホは今迄みたいに使えなくなると思って。やらなきゃいけないこと、今度こそ必死でやらないといけないと思って。できなければバイトも辞めさせるしスマホの解約も覚悟して。」
自分でも同じこと何度言ってるかわからないですけど・・・
これ以外に方法がありませんでした。
とりあえず、反論されずに言いたいこと全部言えました。
いつもは反論されて逆ギレされて言いたいことの半分も伝わらず、お互いプンプンして終わっていたバトル。
今回はしおらしく聞いていたイチコにちょっとビックリ。
本気なのでしょうか。
これからイチコが急に激変することは期待していませんが・・・
明日からイチコがどうなっていくのか・・・
万が一、百億万が一イチコに変化が表れたとして・・・それをみたニコにも良い影響があるかもしれない・・・・なんてまたバカな期待をしている自分。
相変わらず翻弄されていますね。
でも、子供だって悩んでるんですよね、自分をコントロールできない自分に。
発展途上なのですよね。
私も少し大人になって、自分の考えを押し付けるだけじゃなく、子供たちの苦しい部分も理解してあげようと決めたばかりなのです。
学校休むことがどうとかいうよりも、本気で反省したというイチコのことを、もう一度信じてみようと思います。
また裏切られたーと嘆いていてもどうぞ懲りずにお付き合いくださいませ・・・
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