コンテンツにスキップするには Enter キーを押してください

遠くて鮮明な記憶①

このブログを読んでくださっている方、いじめや仲間はずれを受けたことがありますか?

私は、「いじめ」とは思っていませんが、多少それっぽい体験はあります。瞬間的なものでしたが。
ひょっとしたら誰でもあるのかな、という程度です。
それでも、こと細かく覚えています。執念深いのかな(笑)

過去、小学校時代に転校を経験した私。

小学校三年生の頃で、転校するのはとてもイヤでした。
新しい家にワクワクする気持ちよりも、仲良くしていた友達と別れること、新しく友達を作らねばならない憂鬱でいっぱいでした。

転入第一日目。
皆の前で挨拶をし、好奇の目にさらされました。まあ当然ですよね。
他のクラスからも「転校生」を見学に来たりして、恥ずかしがりやだった私には苦痛でした。

でも、転校生という物珍しさも手伝って、すぐに声をかけてくれた子たちがいました。
土地柄なのか、前に住んでいたところよりも男子も女子もとてもとても明るくて活発な子が多く、驚きました。

そんな中、クラスのガキ大将的なやんちゃな男の子や、リーダー格の女の子にやさしくしてもらい、友達もたくさんできたと喜んでいました。
リーダー的なその女の子は自宅から学校までの途中にある私の家まで毎朝迎えに来てくれました。
嬉しかった私は毎日その子と登校していました。

数週間経った頃、その子と、その子と元々仲良くしていた女の子たちのグループに誘われて公園に行きました。
遊びに誘われてうれしかった私ですが、しばらくして、「はて?これなに?」と思う瞬間が何度かあることに気づきました。

公園でブランコに乗っている女子たち。
皆が交代で乗っている中、私だけは乗らせてもらえません。
近くに立ってみているだけ。

そのうち、その中の一人の女の子から「私の家に行って竹馬(当時はやっていました笑)を持ってきて」と言われました。
特に疑問も持たずにその子の家まで取りに行き、言われた場所から竹馬をもって戻りました。
するとすぐに「あ、今度はスケボー持ってきて」と言われました。
そして取りに行って戻るとまた他の物を持ってきて、と。
そんなことが繰り返されました。

さすがの私だって「ん?なんかおかしいぞ?わざと?」と思いました。

さらに、その公園の前にあったクラスの男子の家の前で、ある女の子がその男子の名前を大声で呼びました。好きだったのでしょうね(笑)
するとその男子が出てきて「今誰が呼んだ?」と聞きました。
皆一斉に私を指さしました。
・・・私、呼んでませんけど(笑)
なんだこれ?

今思えばまったく大したことではないのですが、転校したての恥ずかしがり屋の私にとっては、話したこともない男子を大声で呼び捨てで呼んだことにされた驚きと恥ずかしさと「違うよ」と言えないもどかしさと、何とも言えない気持ち。
なぜみんなそんなことをするんだろう?という悲しい気持ち。

その後も変わらずブランコは使わせてもらえず。
私以外の子で順番を代わっています。
「次、乗ってもいい?」と勇気を出していった私を無視した子たち。

それまでの私、それが「意地悪」だと思いたくなかったのでしょうね。
転校してきてすぐにできた友達。
これからも仲良くしたい、そんな気持ちで。

でも、突然ふっきれたのか「ナニコレ?どうでもいいわ」と腹立たしくなりました。
わけもわからずこの日から急に意地悪をされ、奴隷扱いされ、無視される状況に愛想をつかし、たぶんめちゃ真顔で泣きもせず普通の口調で

「・・・もう帰るね」

と言いました。
するとリーダー格の子がとても驚いたように

「えー!?帰ったら○○の刑だぞ!!」

と言ってきました。○○の部分はとても下品なの言葉なので書けません!
結構口の悪い子でした(笑)
それがどんな刑なのか知りませんが、どうでもいいと思ったので

「いい。別にいい。帰るね。」

とキッパリ言い切ってサッサと家に帰ったことをとても鮮明に覚えています。

家に帰った私はその出来事を親にも誰にも話さず、翌日は一人で普通に学校に行こうと決めていました。

朝、家を出ようとすると、リーダー格の子がいつものように家の前にいました。
そして
「おはよう。昨日はごめんね。意地悪してごめんね。もうしない。」と。

私は「うん、おはよう」とだけ言ったのも覚えています。

本当は聞きたかった。
なんであんなことしたの?私、何か気に入らないことしたの?と。

なんだったのかな、転校生への洗礼?
意地悪をしていて楽しんでいたら、思いのほかこちらの気持ちが強かったからこわくなってやめたのかな?

それはもう一生わかりませんが、とにかくそれからは意地悪らしきものはなくなりました。

そして、それから数か月後のある日、今度は違うグループの女子たち数人からの仲間外れ。
同じ班の子たちが、掃除の時間になってもどこかに隠れて何もしなくなりました。
私はマジメだったので一人で掃除をしていました。
その時も、仲間外れのようなことをバカバカしいと思うようなちょっと冷めたところがあったので、本当は悲しかったのですが、強がっていたのでしょうね(笑)

クラスの男子がその様子に気づき、「なに?おまえ、○○たちから仲間外れにされてるの?言ってやるよ!」と優しいことを言ってくれたのですが、また強がって
「違う。大丈夫。」と言いました(笑)
クラスの人気者男子だったので、子供心にも、彼が介入するとややこしくなるだろうと感じ取ったのでしょうね。
私としては余計なことをしてくれるなという・・・ただただ隠そうとしていました。

ところが、その日の帰りの会で、友達Yちゃんが

「kinakororinちゃんが、同じ班の○○ちゃんたちから仲間外れにされているみたいです!そういうことはやめた方がいいと思います!」

と挙手をして皆の前で発言してくれたのです。
私は突然のことにとても戸惑いましたが、その友達の勇気ある優しい行動に感動しました。
数人のクラスメイトは気づいていたらしく、次々に同意をしてくれました。

それを公表された本人たちは慌てて否定をしていましたが。
後々聞いたのですが、そのグループの一人の子が好きな男子が、転校生である私に何かと気を配ってくれていたことを「転校生のくせにむかつく」と言い、無視しよう!と始まったとのことでした。

小学生ってそんな他愛のないことで仲間外れとか始めるんですよね・・・
本気の悪気ではないのかもしれませんが、傷つく人は傷つきます。
まあ、こちらにも何か非があったのかもしれませんけれども。

その時助けてくれたYちゃんとは今でも仲良しです・・・。かれこれ40年の付き合いです。恩人です。

↓ポチっとしていただけると嬉しいです
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

日記・雑談ランキング

にほんブログ村 子育てブログ 大学生以上の子へ
にほんブログ村





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください