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幸せを決めるのは自分

私は常々、人生の最後に「あー、幸せだったな」と感じられるような日々を送れたらいいなと思っています。
いつだったか、辻仁成さんがテレビ番組で息子さんの子育てについて語られていて、最後に幸せだったなと思える人生を送ってほしいというようなことをおっしゃていたような覚えがあります。
それを聞いて、本当にその通りだな、と思ったんです。

自分が幸せかどうかを決めるのは自分だけです。
だけど、子育てをしていると、まだ経験もなく、精神的にも未熟な子供に対して、親が思う幸せに向かって導こうとするのも当然のことだと思います。
それが「押し付け」になるのか「導き」になるのかはその親子次第だと思いますが、ついつい見失って自分の理想に向けてコントロールしようとしてしまうことも多々あると思うんですよね。
自分の思い通りにいかないからイライラしてしまう・・・そして自己嫌悪。
子育てを経験していたら誰でも思い当たるのではないかと思います。
子どもを思うがゆえの・・・
思春期・反抗期を経て私が反省しているところでもあります。

私は自分の人生、これでも幸せだと思っています。
ダンナさんは優しいですし、結婚20年過ぎてもとても仲良く暮らせているなと自分たちでも思っています。
年一回か二回ぐらいケンカというか気まずい空気になる時もありますし、なんかモヤモヤしちゃうときもありますが(;^_^A
イチコとニコの反抗期にもだいぶ悩まされて泣いていましたが、今それを乗り越え(と思っている・・・)、平和な毎日に感謝しながら暮らしています。

イチコとニコにも仲が良い両親だと思われているようで、彼女たちにはそれだけでも二人には幸せなことの一つだと思ってもらえたらいいなと思います。
私の周りでは夫婦不仲になってしまった人が結構たくさんいます。
この年齢になれば10年20年の結婚生活の中でいろいろあっても不思議ではないですよね。
けれど、夫婦にはそれぞれの形があり、思いがあり、ここまでの過程があり、誰が幸せか不幸せかなんて周りの人にはわからないと思うのです。

私が今のダンナさんとの交際を決めた時に、結構強めに反対した友達が二人いました。
理由は、私のダンナさんの学歴と勤務先。
彼、大卒じゃないんです。勤務先も、一応聞いたことがあるような会社ではありますが、いわゆる「エリート大企業」ではありません。
当時も今の会社にいましたが、当時は職種も今と違って現場仕事メインの状態でした。
実は、その前にお付き合いをしていた人は、高学歴でお父さんが会社を経営していて将来は社長になる人。
でも私は学歴や勤務先よりも、今のダンナさんの優しさと誠実さという人柄に惹かれたのです。

「高学歴、大企業のサラリーマンまたは士業」
それが私たちの交際に反対していた彼女たちの考える幸せな結婚でした。
はっきりそう言われました。将来苦労してもそれでいいのか、と。
いい人なんだけどねー、みたいな・・・
私のことを考えてくれての助言だったのはありがたかったのですが・・・

彼女たちはそれぞれ中学時代の友達、高校時代の友達なので、まったく別ルートの友達が同じことを言っていたのです。
二人ともすでに結婚していましたが、ともに旦那さんは大卒・大企業勤め。
それがなければ結婚していなかったとまで言っていました。

もちろん、そこに加えてさらに人柄や相性がばっちりであればより幸せなのかもしれませんがね・・・。

当時は親友二人にに反対されてそりゃあ落ち込んだものです・・・
最終的には結婚式などでも祝福はしてくれましたが。

今現在、彼女たちはどちらも夫婦仲が冷え切ってしまい、一人は長いこと不倫に走っています・・・(◎_◎;)
もう一人は仮面夫婦を装っています・・・(本人談です)
それでも彼女たちは望んだとおり「お金があるから」幸せなのかもしれません。
それは私にはわかりません。

私はお金持ちではないけれど夫婦仲良く生活できて幸せだと思っているんです。
ダンナさんは高学歴ではないけれど、社内では仕事を頑張って、昔とは全く違う、思わぬポジションにまでなっています(といっても役員とかではないです!!)。
多分、友達が予想したほどは学歴のせいでは生活に苦労していないんです。

友達は今、口をそろえていいます。
「○○くん(私のダンナさん)が会社で出世できたのはkinakororinのおかげだよね。うまく彼をコントロールして内助の功だよね」
そこには「あの学歴で」という意味が含まれているように感じてしまいます・・・
「kinakororinと結婚してから変わったよね」とも。

違います。
確かに、夫婦として私がサポートできた部分もあるかもしれませんが、彼の努力と持っているものだと思うのです。
彼の人柄は昔から何一つ変わっていません。仕事に対する姿勢が家族をもつことで変わるなんてよくあることで特別なことではない・・・
意地悪な言い方すると、認めたくないのかな、と思ってしまいました。
苦労するはずのkinakororinが幸せそうに暮らしていることを。

幸せかどうかって、学歴だけじゃない、仕事だけじゃない、お金だけじゃない、出世で来たかどうかだけじゃない、人柄だけでもない、総合的に見た人生を自分がどう感じるか、だと思うのです。

私の父は超高学歴。毎年学生の就職したい会社ランキング上位に入るような大企業に勤めていました。母とはそこで出会いました。
その後父は独立し、私が幼いころは高級住宅地に住み、お手伝いさんもいるような結構裕福な生活をしていました。
純粋すぎる父(笑)は、人に騙されてしまい、そこから色々うまくいかなくなり、どん底に落ちました。
それからというもの、私の実家は苦労の連続でした。
そのせいで両親は不仲になり、ケンカばかりの毎日。私たち子どもはウンザリしたり泣いたり。
人生の酸いも甘いも経験した波乱万丈な両親なのです。

今父は82歳を過ぎても何やらお金にもならない好きな仕事に没頭しています。
母はウンザリ呆れてブツブツ言いながらもなんだかんだと父と一緒にいます。

ただ、父は、苦労したしうまくいかないことだらけだったけれど、幸せそうなんです。
波乱万丈な大変な人生でしたが、基本ポジティブ人間なんですね。母も。

誤解されたくないのですが、高学歴な人ってすごいと思っています。
努力をしたり、天性のものだったり、そこに向かうまでの過程は本人の頑張りですから。
意志が強いのでしょうし、尊敬します。

でも、これから受験を控えている人や、イチコやニコには、高学歴かどうか「だけで」人生のすべてが決まるなんて思って生きてほしくないなとつくづく思ってしまいます。
目指すことは素晴らしいことです!
ただ、総合的な人生で幸せかどうかを見られるようになってほしいなと・・・

こんなこと言うと、私自身や、娘たちを一流大学に行かせられなかった負け惜しみだと言われるかもしれませんね(笑)
コンプレックスがあるんだろう、と。
でもまったくひがんでいるとかじゃないんです。

どう思われてもいいのですけど、とにかく言いたいのは、自分の人生が幸せかどうかを決めるのは自分だけだということ。
それだけです!

ちょっと思うところがあったので長々と語ってしまいました。

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