イチコが大事な入試の前日に上履きを忘れてきた話をしましたが・・・思い出しました。
彼女、部活でもやらかしているんです。
最後の試合という大事な時に。
夏に、これで負けたら引退、という大事な試合がありました。
イチコもニコもレギュラーではないのですが、それでも大事な試合です。
普段から私が試合を観に行くことを嫌がっていた2人。
レギュラーでもないのに応援にくるのが恥ずかしいと思っていた様です。
私としては単純にスポーツ観戦が好きなのと、たとえ出場機会がなくても娘たちの仲間を応援するのが楽しかったですし、一生懸命応援している娘達をみるのも好きでした。
1,2年の頃はあまりに拒否されるのでだんだん行かなくなりました。
一度は変装して観に行ったこともあります。
すぐにバレましたが(笑)
三年生になり、出場機会もたまにはありましたので、また行くようになりました。
この頃には娘たちも諦めていたようで拒否はされませんでした。
しかし、最後の最後の試合は、夏休み中の平日だったことで、仕事が溜まっていたので残念だけど観戦はムリだなと思い、行かないつもりでいたんです。
朝早かったので最寄駅まで送りました。
送って家まで帰る途中、電話が鳴り、イチコから
「ママ!!シューズ忘れた!!」
「は?じゃ、すぐ駅に戻るから取りに来て!」
「違う、車に忘れたんじゃない!家に忘れた!!」
「は~~~~?????」
その日の会場は結構遠くて、違う市町村の初めて行く中学。場所もわからないので先生と部員皆でそろっていくことになっていました。
なので、電車の出発までもう時間がありません。
どう考えても一度家に戻っていたら間に合いません。
最後の大事な試合だったらわざわざイチコが出場することもないだろう・・・という考えが頭をよぎりましたが、それにしても裸足で応援するのもどうかと思いました。
一瞬にしていろいろ悩み、急きょ、会場の中学まで直接届けることにしました。
電車だと結構時間がかかりますが、車だと間に合うかも!と思い、自宅に電話してダンナさんに駐車場までシューズを持ってきもらい、急いで向かいました。
バイパスを使って車を飛ばし、カーナビに誘導されて30分ほど。
かなりのどかな田舎道を走っていると・・・なんと奇跡的に娘たちの中学の集団が横断歩道を渡っているところが見えました。
信号待ちをしながらイチコを必死で探します。
するとなんとまた奇跡的に真横を歩いていたのです。
助手席側の窓を開け
「イチコ!!!」と叫ぶと気が付き、ニッコニコで走ってきました。
運転席から体を乗り出すように窓からシューズを渡すことができました。ホッ。
いつもは、あまり積極的にお礼などを言わない子ですが、
「ありがとう、ありがとう!!」と何度も言っていたのが印象的でした。
で、会社に電話をして事情を話して遅れます、と伝えようとしたら上司から
「せっかくだから試合見てきたら~?」と言ってもらえたので、そうすることにしました。
溜まった仕事も前日残業してほぼ終わらせておいたのも幸いでした。
お言葉に甘えて観戦しようとその中学周辺を車でうろつくも、コインパーキングらしきものはありません!
かなりのどかなところで、畑や田んぼばかりで、これは駅の方に行かないとダメかな、と思って駅に行ってみたらなんと無人駅!!
コインパーキングは全く見当たりません。
仕方なく駐車場求めてさまよい、数駅先のやや大きな駅にたどり着きましたが、数が少ないので満車!!
困ってまたうろつき、駅の裏側に行くとようやく小さなコインパーキングを発見。
そこに停めて今度はタクシーで会場に向かおうとタクシー乗り場で待つも、タクシーが来ない!!
呼び出そうと電話をしても出払っているとのこと。
ちょっとイライラしながら待っていたらようやくタクシーがやってきました。
運転手さんと話し、帰りも会場に呼んだら来てくれるというので、電話番号をもらい、会場到着。
ようやく朝から応援に来ていたママ友達に合流できました。
「来れないんじゃなかった~?」と言われるたびに事情を説明して笑われる私・・・
「きっと、最後の試合に来てほしくてそうしたんだよ~」なんてポジティブに励ましてくれる人もいました。
試合は既に始まっていたので、全力で応援。やはり最後はイチコとニコは出られないんだろうな~なんて思ったら、最後の最後でニコが交代出場。
ニコがポイントを決めて勝ちました!!
先生、ありがとう。出してくれてありがとう。
こんな遠くまで来てよかった、と初めて思いました。
結局その次の試合では強豪チームにボロボロ負けして引退となりました。
イチコは出られませんでしたが、裸足で応援せずに済んでよかったね・・・って話でした。
毎度やらかしてくれるイチコです。
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