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登校拒否(過去の回想)



もうだいぶ昔の話ですが、イチコが登校拒否気味になった時期があります。

小学校1年生も終わろうかという1月頃の話です。

毎日楽しく学校に通っていたイチコ。
ある朝突然
「学校に行きたくない」
と泣きました。

ビックリして理由を尋ねると
「学校に行っている間にママが死んじゃったらいやだ」
と。

私は突然のことにただただ戸惑い、なぜ私が死んじゃうことになっているのかもわからず・・・
「ママが死んじゃう夢でも見たの?」
と聞きましたが違うといいます。
「なんだ?予知能力?なんだなんだ?」
と不安に思いながらも、学校でお友達と何かあったのかとか、行きたくない理由はなんなのかとかを尋ねます。
でも特にないようだし、私も思い当ることがありません。
学校は楽しいと言います。
「とにかくちょっとだけでも学校に行ってみようよ」
となんとか連れ出しました。

ニコはお友達と先に登校していましたので、イチコと二人で学校まで手をつないで歩いていくと、ちょうど担任の先生が下駄箱にいました。
当時の担任の先生は私と同じ年ぐらいの女性、同じ小学生を子育てしているママさんでもありました。
先生に訳を話してみました。

それまで順調だと思っていただけに突然の登校拒否に戸惑い、先生と話しているうちに動揺して泣いてしまった私。
先生はなんとなくイチコの気持ちを理解してくれたようでした。
イチコに、
「先生も、お母さんとお父さんが死んじゃうのがこわくてたまらなかった時があったよ~。こわいよね。」と言ってくれました。
確かに・・・私も子供のころ、特に心配する要因もなかったのに、家族が死んでしまったらとか、大地震が来たらとか、家が火事になったらとか、とてつもない不安に襲われた時期がありました。

イチコは泣いて私にしがみついて離れません。
当時娘たちは放課後は学童保育に行っていたのですが、その日は私も仕事を休んで家で帰りを待っていたような覚えがあります。

やはりはっきりした理由は分かりませんでしたが、そんな日が続きました。
私も毎朝学校までイチコを送りました。
学童保育には行くように言いましたが、そこの学童でも担当の職員さんに涙目で
「ママは何時に来るの?」と何度も聞いていたようです。

これはただ事ではないな、と感じた私は担任の先生と相談して、先生からのある提案に甘えることにしました。
それは、20分休み、昼休みに先生個人の携帯から私の携帯に毎日電話をしてもらい、少しだけでもイチコと会話をさせてくれるというものでした。
毎日毎日10時過ぎと昼休みになると仕事中の私に電話がかかってきます。
ほんの、数分、いや、数秒会話をします。
なんてことない会話ですが、イチコはそれで安心してすぐに切ります。
会社の上司には事情を話して理解してもらい、帰りも学童になるべく長くいなくていいようにしばらくは早めに帰らせてもらうということにしました。
土日も私にぴったりとくっついて離れません。

思い当る原因はないけれど、何かあるはず!と一生懸命考えました。
二つだけもしかしたら、と思うことがありました。

イチコがそうなる数カ月前に一度、郵便局に簡易書留を出しに行き、二人を駐車場の車内に残してしまったことがあります。
私としては窓口でササっと出すだけのつもりだったのですが、思いのほか混んでいて、7,8分ほど経ってしまいました。
急いで車に戻ると2人そろって車内で大泣きをしていました。
私にとってはたったの数分でも、小さな二人にはとても不安な時間だったのだと猛反省したことがありました。
まず思い当ったのがそれです。

それ以外には、同じく数カ月前からワンコを飼いはじめたことかなと。
2人も大変喜び、家族全員で溺愛しています。
でも、幼い娘には母をワンコに取られた気持ちになったのかなとか。

このまま学校に行くことが楽しくなくなってしまったら・・・
本当に行かれなくなってしまったら・・・

不安を抱えながら毎日電話でやりとりし、家でもピッタリとくっついて2カ月程が過ぎました。

先生のおかげでイチコも安心を取り戻したのか、徐々に落ち着いてきました。
そして、2年生になり、すっかり元のイチコに戻りました。
念のため、2年生の担任にも話をしたのですが、全く戻ることはありませんでした。

結局何が一番の原因だったのかはわかりませんが、子供の心って親が思っている以上に複雑なのだなと考えさせられた出来事でした。
あの時、あのような対応で乗り切らせてくれた先生にも感謝しています。

今、その当時の話をイチコとすると
「なんだったんだろうね~!あっはは~!」
なんて大笑いしています。

どうなることかと思いましたが、笑い話になって良かったです。

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