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人がこわい病気

友人がコロナに感染した話の続きですが・・・

宿泊療養前に、ある医療関係者の方から
「コロナは病そのものがこわいというよりも”人がこわい”病気です」
と言われたそうです。

彼女が発症してから、彼女の家族も濃厚接触者の方々も陰性だったそうなのですが、宿泊療養してようやく自宅に帰ってきた彼女に、濃厚接触者の一人であるママ友から

「今回は家族の奇跡の免疫力に感謝しないとね。私から一つお願いなんだけど、これからは病気にかからないように自分の体をもっと大切にして免疫力をあげて。○○ちゃんは体調不良のことが多くてこれまでも心配の種だったからね!」

というようなメールが来たそうです。ほんの一部抜粋ですが。

一見すると優しさのメールに感じますが、そのママ友、普段からインフルエンザや溶連菌、風邪などの感染症に人一倍敏感で、誰かがかかると、うつされたくないあまりにかかった人を責めてしまう人なのです・・・
前々から私も聞いていたので、そういう人だということは知っていました。

子供同士、風邪やインフルエンザに移し移され、ということは仕方ないと思うのです。
もちろん、気を付けてお互いにかからないことが一番ですが、気を付けていたって広がることがあるのは事実ですし、完璧に防御することは難しい。
家から出ない、学校にいかない、というわけにもいかないでしょうし。もちろん本人んの免疫力も無関係ではないとは思いますが。

今回、友人がコロナ陽性だと判明したとき、すぐに彼女の頭に浮かんだのがそのママ友のことだったそうです。
「どうしよう、やばい、やばい、また言われてしまう・・・もし濃厚接触者の誰かが陽性だったらどうしよう!また彼女に責められる!!」
そんな心配が浮かぶほど日ごろから病気に対する姿勢が厳しいママ友で、友人はとても恐れていました。

そのママ友は、話を聞いていると日ごろからかなりの過干渉なのです。
自分の子供たちにも、それどころか他人に対してもなのです。
他人の夫婦や家庭のこと、子育ての事、仕事のことにかなりあれこれ言ってくるとの悩みはいつも聞いていました。
私だったら受け流すか距離を置いて付き合わないなーと思ってしまうのですが、子供同士がとても仲が良くそうもいかないらしく。

ただ、実際はコロナ陽性のお知らせをして、皆に迷惑をかけたと謝った時には思ったほど責められず、ホッとしたそうです。
でもそれは皆が陰性だったからでは?陽性だったら?・・・なんて穿った見方をしてしまう意地悪な私ですが。

確かに、友人は日ごろからよく発熱していたり、最近では貧血気味だったり体調不良の時が多いと感じることもあります。
貧血は閉経前のホルモンのバランスの問題もあるそうですが。

でもめちゃくちゃな生活をしているわけでもなければ、感染予防に無頓着なわけでもありません。
仕事は忙しく、終電になってしまうこともあるようですが、子育ても仕事も頑張っているのです。
職場は東京のど真ん中。
確かに感染者の多いところに仕事で通うことはそれだけリスクも高くなるのは否定できませんけど、だからと言って休むわけにもいかないですよね・・・

もちろんコロナのことだって気を付けていたはずです。
免疫力が高ければもしかしたら無症状や軽症で済むかもしれないなどの効果ははあるかもしれませんが、それだってそのおかげかどうかも、誰がどれほど免疫力が高いのかなどわかりません。

友人の言葉の受け止め方もあるかもしれませんが、まるで
「あなたは日頃から免疫力が低いからコロナにかかった」
と責められたように感じてしまったようです。

もちろんそのママ友に悪気はないでしょうし、本当に親切心もあるのだと思いますが、日ごろからのそのママ友の言動から、本音がにじみ出てしまっているような感じの文面でした。
病み上がりの人にそんな風に自分を責めるような気持になる説教じみたメールを長々と送るのはちょっとどうなのかと悲しくなりました。

私は逆に、友人の家族や濃厚接触者の方々が感染しなかったことは、奇跡の免疫力というよりも、日ごろの家族全員の感染予防の効果だったんだね!と思っていましたから。
かかってしまった本人だって何かほんの一瞬のこと、ほんの目に見えないほどの飛沫を何かの拍子に浴びてしまったのかもしれません。
そこにウイルスが含まれていれば一発感染ですものね。
それはこれから私たち誰にでも起こり得ることですし、前に海外であったような自分からわざわざコロナパーティにいくだとかふざけて便器をなめるだとか馬鹿な行動をとった人は別として、感染予防に努めながらもコロナに罹ってしまった人を責めるなどもってのほかの行為です。

色々な性格の人がいますし、そのママ友も子供や自分がかからないように必死な一生懸命さゆえのことかもしれませんから、何とも言えない出来事ですが、ただでさえ自分を責めがちな心も体も弱っている人に対しての言動には気を付けたいなと思いました。

他人事ではない、だれでも明日は我が身(嫌な言い方にも聞こえますが)、この言葉をしっかりと心に刻んでいたいと思います。

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